ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

やっぱり僕はエアロゾルボックス

こんにちは、コッカーマリンです。

 

先日こんなエントリーを書きました。

www.cokermarin.com

 エアロゾルボックス、もう使わないようにしましょう(逆に危ないかもしれないし)という内容でした。

 

しかし今でも僕はエアロゾルボックス使い続けています。

要するにあのFDAの勧告や引用されている論文をそのまま信じていないということです。

以下の理由からです。

  1. ビニールシートで自分にこないようにしても、エアロゾルや飛沫は結局部屋のどこかに拡散している
  2. 吸引の先をボックスの中に入れておけば少しはエアロゾルを防げるのではないか
  3. 結界としての役割

1.に関してです。あの論文では挿管する人の顔の辺りにきたエアロゾルを測定していましたが、実際には介助のナースなどが足元にいることがあります。防護のビニールの設計によっては彼らの方にエアロゾルが飛ぶ可能性があります。また患者の着衣やベッドも汚染しやすくなるわけなので、患者の顔に上にビニールをかぶせてエアロゾルや飛沫をその下に落とす、というやり方が素晴らしい方法とは思えない、ということです。

 

2.口腔内や気管内を吸引するためのサクションチューブがいつもそばにありますが、あれをエアロゾルボックスの中にずっと入れておけば少しはエアロゾルを吸ってくれるのではないかと思っています。これは僕の想像もありますが、エアロゾルがあの10センチの穴から顔の方へ上がってくるような軽いものなら、サクションチューブにかなり吸われると思うのですが。

 

3.エアロゾルボックスの一番の役割は「結界」としての役割だと思っていまして、あれのなかに顔があると起きたての患者さんの手も顔にこないし、看護師さんも安易に顔の周辺に手を出しません。エアロゾル以外の要素でいうとあれが一番清潔を不潔を分けてくれる仕組みなんじゃないかな、と感じています。

 

以上の理由から個人的にはFDAに反してまだ使い続けています。

せっかく買ったしもうちょっと使いたい、というのもありますけど。

あとしっかり見た目にも防護しているというのが、いろんな意味で必要であるという理由もあります。

 

あくまで個人的には、という話なのでみなさんはみなさんが良いと思う方法で自らを守っていっていただきたいと思います。