ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

1%の人が死ぬウイルスの威力

こんにちは、コッカーマリン(@losgenedoctor)です。

 

こんなツイートをみて震撼していたんですが、確かに可能性はありますよね。

アメリカがこれなら日本はもっとひどいかもしれません。

 

 

コロナウイルス、たしかに怖いんですが死亡する確率は1%くらいです。

まぁいろんな計算ができるとは思うんですが。

 

 

人口の1%が死ぬだけのウイルスで、都市機能が停止し、みんな普通に生活できなくなり、希望をなくし、経済がほぼ崩壊する。

よく考えたら変な話かもしれません。

 

ここ100年200年で急激に増えた世界の人口を、資本主義に基づく経済が支えていたんですよね。

社会のありとあらゆるところでレバレッジをかけていたわけです。

 

100万円の資本でお店が開店できるとして。

それをやるノウハウとやる気のある若者がいる。でも金がない。

銀行には100万円がある。

 

その若者は100万円銀行から借りて商売を始めるわけです。

その時点で若者は100万円のお店を持ち、銀行は100万円が将来(利息とともに)帰ってくるということになり、100万円しか存在しなかった資本がその時点で200万円になったことになります。

資本主義の仕組みでよく出てくる話です。

 

こういうことが社会のあらゆるところで行われていて、こうやってレバレッジをかけることでみんなが豊かになっているようにみえるのですね。

しかしそれは先程のやる気のある若者の商売がうまくいって、ちゃんとお金が返ってくる可能性がまぁ高いという前提で全てがなりたっているわけです。

 

なので今回のような大きな問題でその前提が崩れたら、逆向きのレバレッジとして働き、多くの人達の経済基盤が一気に崩壊しても何の不思議もないわけです。

100万円の元手で10%の収益が上がったとき、200万円になる前提の投資をしていたのだから、90万円に減る災害が起きた場合0円になっても不思議ではない、という感じでしょうか。

 

それこそPERの話なんていうのは、そうですよね。

利益が半減したら株価は1/8になっても不思議じゃないというやつです。
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そもそもPER15なんて、実はあまり意味のない前提ですしね。

今から日経平均株価が10000円切っても何も不思議はないわけです。

 

高度に進化した人間社会というのは、かくも脆いものだなぁ、とつらつらと感じてしまいます。

もっと俯瞰して神になったつもりでみてみると、人間が急激に増えて、ちょっとした微生物の流行でバラバラと一時的に崩れて、また何十年かでもとに戻る過程のようなものなんでしょうね。

人間からしたら着々と進歩して、繁栄しつづけるつもりでいたのに。

 

これから起こるであろう、失業・破綻・社会不安、戦争、そんなことは宇宙全体からみたら全くどうでもいいことでしょう。

別に人類が更に発展するための試練、というもんでもなく、特に意味の無い現象に過ぎない。

サピエンス全史にもそういうこと書いてあった気がします。

 

とにかく1%が死ぬウイルスの威力がかくも強大なものであること、これはいろいろと考えさせられる話ですね。