ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

今の施設からのEXITを考える

こんにちは、コッカーマリンです。

 

今の施設へは医局を飛び出してやってきたのですが、最近割とこの施設からのEXITのことを考えます。

 

9時5時で仕事終わるしハイリスクな症例も別にないし当直すらしなくていい(まぁほとんど呼ばれないオンコールはあるけど)。

ひとりじゃないので拘束感も大して強くありません。

バイトも入れたら以前より30%くらいは給料UPしてます。

時間もあるのでブログもかけるし、本も読めるし。

 

なんでこんな環境を捨てようと思うのか?

不思議ですね考えたら。

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やっぱりこれって医者の性なんでしょうか。

仕事していて全然ドーパミン出ないんですよね、脳内の。

麻酔しててもずっと眠いし(寝ないけど)達成感もない。

 

まぁ麻酔科って往々にしてそういう仕事なんですけど。

しかし以前なら困っている人たち(外科医ない麻酔科医なり看護師なり)がいてそれを自分がいって助けてあげる、それがモチベーションになってたわけです。

「コッカーマリン先生が来てくれた、これで安心だ」

「先生が今日の麻酔なら安心してオペができます」

そんなこと言われたら(言葉そのまま受け取ってるわけじゃないですよ)、疲れも吹き飛ぶってもんです。

助けているようで、それによって自分の精神もきっと助けられてたんでしょうね。

 

麻酔症例も「手応えのある」のがたくさんあって、うまく麻酔管理できたらそれだけで達成感があるような症例がありました。

 

いろんな場面でドーパミンなりセロトニンなり、幸福感や承認欲求を満たせる物質がでていたんですきっと。

だから大変な勤務場所でもなんとか働けていたんだと思います。

 

いくら条件がよくなって給料が増えても、今の環境のように単に麻酔をする人として「飼われている」

というような状態は長期的にはやっぱり辛いということでしょうか。

まぁそうなんでしょうね。

 

別に雇ってくれている病院もそんなつもりで雇っているわけではないでしょう。

とてもいい人達だと思いますし。

周りの先生たち事務の人たち、看護師たちともとてもうまくやれています。

 

しかしね。

なんて飼われていると思ってしまうんでしょうか。

いや、本当に飼われているからでしょう。

 

つまり本当は勤務医も含めて労働者はみんなどんな職場でも資本主義においては飼われているだけの人達なんですが、自分が家畜と同じだとみんな認めたくないし資本家もそんなこと労働者に気づかれても何の得もない。

つまり「やる気を持てる楽しい職場」みたいな幻想を共有するインセンティブが誰にとってもあるということなんでしょうね。

 

僕の場合単にある程度のやり甲斐みたいなのはどんな職場でもみつかるだろう、とタカを括っていたけどそこでで割り切れていなかったということでもあります。

 

そもそも医者の場合今現状は客観的な労働条件と本人のやり甲斐、みたいなことのアンバランスがあるんでしょう。

 

僕が今悩んでいるのはまさにその間で揺れているという意味なんだろうな、、と思ったりします。