ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

医者の値打ちは参入障壁がすべて

こんにちは、コッカーマリンです。

 

先日こんなつぶやきを見受け、いろいろと考えることがありました。

 

「麻酔を誰がやるか」に関しての考え方は麻酔科医でもいろいろで、反論も挙がっていたようですが、僕は基本的に同意です。

 

老人を老年内科の先生しかみないわけじゃないし、糖尿病は糖尿病内科の先生しかみないわけじゃないですよね。

麻酔だって麻酔科の医者以外がやってもいい気がします。

むしろ麻酔の難しさとか怖さがわかって、麻酔科の需要が増えるかもしれない。

 

ただ、こういう話がでてくると、僕みたいに麻酔科診療しか自信を持って提供できないような医者は、そのあたりが気になります。

そして医者の値打ちが結局参入障壁の高さでしか担保されていないという点は忘れてはいけません。

 

 

麻酔は危ないから本来麻酔科医がやらないといけない、という前提が崩れると

看護師でも麻酔はできる

別に医療の資格がなくても麻酔はできる

ってなるかもしれません。

 

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麻酔診療の参入障壁とはつまり

子供の時から勉強ができて医学部に入った

医者の資格をとった

医者になって麻酔を専門にした

学会から麻酔の専門医と認められている

というステップを確実に踏んできたということです。

全部きちんと揃えられる人はやはりあんまりいないですよ。

 

しかも麻酔をする医者が足りていない。

そこに値打ちが生まれるわけです。

 

麻酔が麻酔科医以外でも「できる」のか、「できない」のか、を議論すること自体がこの参入障壁を崩すきっかけになるわけで、それを当の麻酔科の医者が認めてどうするんだ、と。

 

こういうこと言う人みると、というか医者って大抵みんなそうなんですけど、自分の能力に自信があるんだなぁ、って思うんですよね。

俺は世の中がどう変わっても優秀だからちゃんとやれる、って思っている。

 

いや、きっと優秀なんでしょう。きっとうまくやれるんでしょう。

ただ、自分がそういう考えでものをみているんだ、ということを自覚しないとダメですよ。

そういうのって周りからは透けて見えるものです。

自戒も含めてですが。