ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

香港の暴動を歴史から俯瞰すると...

こんにちは、コッカーマリンです。

 

香港のデモが激しさを増しています。

まだ収束する兆しは見えませんよね。

 

香港は中国の一部なわけですが、自治が認められています。

これはイギリスから取り戻す際の約束だったわけですね。

www.bbc.com

 

そもそも香港は大英帝国がアジアの植民地支配を広げていたときに、アヘンを売るための要塞として奪い取った場所です。アヘン戦争の賠償だったんですね。

ヨーロッパの帝国主義というのはほんとひどくて、中国はボロボロにされてしまいました。中国人の10%がアヘン中毒にされてしまったんですから。

 

中国からしてみたらもともと自分の土地だったのが、イギリスに取られているうちに資本主義に染まってしまい、いざ徐々に元に戻す(中国の中に組み込む)手順を踏んでいたら世界から非難されてしまっている、というのが現実です。

 

共産主義はひどい、言論の自由がないのがダメだ、世界の殆どの人が当然のこととして認識しているこの感覚からみたら香港に同情してしまうのは当然なんですが、中国本土からの感覚でみると全然違って見えてきます。

 

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同じ国なのに別のルールで運営されている地域である香港というものを、このままずっと同じようにおいておくことはできないのでしょう。

言論統制をしいている中国にとってみたら、香港というのはかなりの弱点になりえますし。場所もかなり重要なところにある。

 

中国政府は今回の件はソフトランディングを狙うと思います。

とにかく僕は中国批判一辺倒・香港のデモを応援するという世論にはちょっと違和感があります。