ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

令和の時代のダイバーシティ。なぜこのツイートに麻酔科医は怒っているのか?

こんにちは、コッカーマリンです。

 

今日から令和ですね。

昨日はずっとテレビでも平成を総括する、みたいな番組をやっていてだらーっと流しながらな手元はスマホいじってたんですが、目についたのがこのツイートと、それに対するいろんな反応でした。

 

麻酔科医としてこのツイートをパッとみると、

「麻酔科医は患者の主治医にならないからコミュニケーション能力が低い」

と受け取ってしまい、まぁプロフィール写真もちょっとキラキラした系なので大脳辺縁系が「不快なやつ」と反応してしまったんですよね。

 

この先生、微妙にわかりにくい書き方をされる方で、読解力がいちいち要求されるので他のツイートちゃんと全部を読んでないんですけど、普通に頑張って臨床をされておられる方(何科かはよくわからないけど)のようで、ホントは麻酔科医のみんなが嫌うようなタイプの人ではないようにみうけられます。

すごくエネルギッシュなお医者さんの印象です。

 

麻酔科医は他科の医者とはよく話すけど、自分の患者をもつことが少なくて、一般人である患者さんと話す度合いは少ない方かもしれません。

 

同じタイプの医者である病理の先生とか放射線診断の先生とかと比べると、単純に医者の数が多かったり、臨床で面と向かって接することが多かったりすので目立つし、他科の医師からするとそういう目で見られがちなのはありますよね。

あいつ、麻酔科しかできひんよなー、起きてる患者と話せないだろーww

とか影で言ってる外科系医師いるんじゃないでしょうか。

 

このMio先生も麻酔科で何年も研修したので、中からみてもそういう印象持ったんでしょう。

まぁ確かにわからんでもない、変なやつは確かにいる。

 

麻酔科医もなんとなくそう言われてそうなの知ってるからそれ系の言質には過敏なんですよ。

でも麻酔科医だってコミュニケーション高い人いるし、というか変な医者が多いならそれをフォローするためにより高いコミュニケーション能力を要求されることだってあるんですよね。

 

良くも悪くも中央診療部門なので、独特の気の使い方を要求されることもあって、外科系の医者に対して「あんたらこんなこと考えたこともないやろ..」みたいなこと実はたくさんあるわけです。

 

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一方いろんな科みてると、「ようこんな先生のもとで手術受ける気になるよな...」みたいな人もいます。

 

一般人相手なら微妙にごまかして説明したりして「エライ先生」ぶることができるけど、麻酔科医ってプロの中でだけ働いてるからごまかしの聞かない環境でずっとやってるんだ、ワケわかってないおばあちゃんに適当な説明して神様みたいに思われてあんたらラクやね、ということも言えてしまうわけです。

 

もちろんこれに対する反論も山程あるでしょう。

 

ともかく言えるのはインターネット上で

麻酔科医がコミュニケーション能力が低い

 

という決めつけみたいな言葉を出すのはアウトですよね。

本意じゃない曲解されてる

読解力がない

とか言い訳はダメです。

麻酔科医みんな嫌な気持ちになりますから。

 

実際どうかなんてどうでもいいんですよ。

受け取ったほうが嫌な気分になる決めつけ、それはもう完全にハラスメントなんですよ。

 

ダイバーシティという考え方があります。

多様な属性の人の、多様な考え方・生き方をできるだけ受け入れていく社会という意味です。

令和の時代は社会全体としてそういう方向へ進まざるをえない。 

 

夜に何人かで集まってる中東の人を見たらなんかヤクでも売ってるんやろか...って思ってしまったりするけど、そういう決めつけをインターネット上で表明してしまうのとかアウトなわけです。

相手の属性と自分の考えを結びつけてしまっているからです。

 

ネガティブなことであれば言われた方は絶対不快に感じます。

いくら「そういう意図ではなかった、あなたがそう感じたのが問題である」と言ったってダメなんですよね。

 

SNSを自分のブランディングに利用しようとするなら、そのあたりの考え方を令和の時代に合わせてアップデートしていかないといけないでしょうね。