こんにちは、コッカーマリンです。
先日日本専門医機構から基本領域専門研修プログラムの応募状況についての発表がありました。
これをみるとまさに今どの領域が人気があるのか、というのがなんとなくわかるわけです。
H31応募 | H30採用 | 割合 | |
内科 | 2678 | 2670 | 100% |
小児科 | 535 | 573 | 93% |
皮膚科 | 312 | 271 | 115% |
精神科 | 424 | 441 | 96% |
外科 | 788 | 805 | 98% |
整形外科 | 487 | 552 | 88% |
産婦人科 | 419 | 441 | 95% |
眼科 | 323 | 328 | 98% |
耳鼻咽喉科 | 271 | 267 | 101% |
泌尿器科 | 247 | 274 | 90% |
脳神経外科 | 248 | 224 | 111% |
放射線科 | 219 | 260 | 84% |
麻酔科 | 465 | 495 | 94% |
病理 | 104 | 114 | 91% |
臨床検査 | 11 | 6 | 183% |
救急 | 263 | 267 | 99% |
形成外科 | 198 | 163 | 121% |
リハビリ科 | 67 | 75 | 89% |
総合診療医 | 158 | 184 | 86% |
合計 | 8217 | 8410 | 98% |
これをみると皮膚科、形成外科が今年人気があるんだなぁという印象を持ちますね。
QOLを重視する人が増えているということでしょうか。
僕が今研修医になっても選択肢に入りそうです。
脳外科も根強い人気があるようです。
コード・ブルーの影響かな?
整形外科は人気が無いようにみえますが、どちらかというと需要が多いのに比して供給が足りないんだろうな、と思いました。
あと女性医師が増えている現状で、力仕事の面のある整形外科が敬遠された結果のミスマッチという気もします。
同じことは泌尿器科でも言えるかもしれません。
放射線科は人気ないみたいですね。
AIに仕事奪われる、みたいな話で一番はじめに出てくる診療科だし、なんか将来性を悲観されているのでしょうか。
そういう「なんとなく」の話に皆自分の将来を委ねているのですね、、
個人的には放射線科医の仕事の内容が変わることはあっても需要が減るなんてこと無いと思いますが。
我が麻酔科はというと、H30比で94%と、やや不人気という結果のようです。
専門医をとるハードルを変な感じで上げてみたり、機構専門医界隈で変に目立ってしまったのが悪い影響を与えたのでしょうか。
評判の悪かった「週3日同一病院縛り」の条件をこっそり撤回したという未確認情報もあります。
日本麻酔科学会、フリーランス潰し(?)の「麻酔科専門医は週三日同一病院勤務」規定を、こっそり撤回していた模様
— clonidine (@clonidine25) 2018年12月15日
2019年の麻酔科専攻医の一次締め切りが11/21なので、その前日にホームページで通達したらしい pic.twitter.com/3d8xJOrasV
上の過去記事にもあるようにあれだけ堂々と「日本麻酔科学会HP」上に公開したわけですから、撤回したのなら、ちゃんとそういう通達が記載されるべきですが。。
いずれにしても、麻酔科 が人気診療科としてここ10年くらいは定着していたわけですが、その流れはいったんここで断ち切られたことになります。
女性医師の割合が増えてきているのにかかわらず、女性医師の多い麻酔科が不人気になった
という意味は麻酔科学会の幹部の先生にはよく考えてほしいと思います。