ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

世の中は、「理想的な美しい顔」を求める流れになっている

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。

 

こんな記事がありました。

news.yahoo.co.jp

この記事の中で、こんな事が書いてあって面白いと思いました。

この日のゲスト・プロデューサーの佐久間宣行氏が「今の世の中で一番嫌がられるのは『嘘』なんですよね。変な話ですけど、千鳥の大悟君がちょっとスキャンダルがあっても、(自分で)言ってるから炎上しないけど、そうじゃなくてイメージを抱えてたり、もしくはワイドショーのリポーターやってる方が、糾弾していた人が何かすると大炎上するっていうのは、今の世の中、スキャンダルが嫌いなんじゃなくて、嘘つくのがすごい嫌いだなっていうのは感じますね」と持論を述べた。

 

広末涼子さんの不倫報道なんかもすごく大きなニュースになって、CMもどんどん降板、本人も無期限謹慎とか、そこまでの問題か?と思うような対応がなされていますが、とにかく今は「キレイなもの」をやたらと皆が求めているような気がします。

 

"不倫"は「悪いこと」だから叩くけど、本当は自分には関係ないことだか叩ききれない。

"嘘"をつくことは自分たちが「悪いこと」をされたことだから、もっと思いっきり叩ける。

こういう心理があるのでしょうか。

 

とにかく他人に「正しいこと」(ポリコレ)をやたら求め、自分が安全圏から叩ける相手は一生懸命叩きたい。

そんな空気に支配されているような気がします。

 

僕なんて普通に、特に尖ったこともせず、不倫なんてやる勇気もなく平凡に暮らしているので別にこんな世界で全然問題ないんですが、なんとなくずっとこういうポリコレ強要の空気は感じます。

それって遊び半分でたまにやるChatGPTの回答の仕方となにか似ているなぁ、って思うんでしよね。

 

いろんな人間の顔を平均化したら、男も女も理想的な美しい顔になる、という話を聞いたことがあります。確かにそんな気がします。

ポリコレが求めていることも、ChatGPTの返答も、とにかくいろんな人の考え方や背景を考慮に入れた、できるだけツッコミどころのない答えなんですよね。

いわば、みんなが「美しい顔」を求めているような。

 

 

↑このツイートなんかも、何の気なしに書いたものですが、みんなから「結婚式みたいなおめでたいことの投稿に対して、そんなネガティブな反応をするなんてけしからん」と怒られました。

確かに「他人の結婚式にケチを付けるような投稿」なんて、内容云々ではなくポリコレ的にアウトですよね。とにかく「おめでとう」という感想を述べるか、他人の投稿なんだから色々思っても何も反応しないというのが正しい行動なのです。

 

↓これなんかも実は考えようによっては同じで、ちょっと炎上した投稿らしいのですが、「暴力を子供に与えて抑止力にする」という理解をされてしまうと、ポリコレ的にアウトになってしまう文脈になりうるのです。

 

これからもさらに聞く人すべてに配慮した、理想的に美しいコンテンツでタイムラインがどんどん染まっていく気がします。ちょっと尖ったことを書きたい人は、ツイッターでも鍵をかけてしまう。

 

誰かが「ChatGPTみたいなことを書く人だな」と揶揄されるのを見かけることがありましたが、たくさん発信したい人はChatGPT的に書かないとそのうちどこかで炎上の火種を残してしまうかもしれず、ChatGPTみたいな表現にどんどん寄せていってしまう傾向はあるように思います。

 

しかし、実は本当に人間が皆ポリコレに配慮しまくった「美しい顔」を求めているか?というと、実は違うんですよね。それは忘れてはいけません。

AIで生成された綺麗な女性の画像をいくら見ても印象に全然残らないのと同じで、やはり人間が自分の手で書いた文章の、ザラザラとした手触りのあるような感じ、あれこそがやはり読む人の心に届くんだと僕は思います。

 

ポリコレの考え方や文脈を理解し、ChatGPTも上手く利用しながら、でも最後は自分の頭から出てきたものをうまくアウトプットする。

それができないと発信者としては通用しない時代になっていくんじゃないかと思います。