ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

回転寿司ペロペロ動画の話

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。

 

ちょっともう終わった話題っぽいけど、回転寿司ペロペロ動画という話題がありました。

回転寿司店「スシロー」で、高校生が共有の醤油等を舐めているのを動画に撮ってアップロードして、そして炎上したという話題です。

 

 

日本人の貧困化、デフレ、企業は値段を上げられず、人を雇えないので、目が行き届かない場所が増える。これまでは日本人のモラル、つまり共有のものは直接触れない、回転している寿司は皿ごと取った時に初めて自分のものになるという常識に頼って運営してきたけれど、もうそれが限界に達しているんじゃないか?という意見。

 

 

いや、もともとそんな「非常識なこと」をやる奴らはいて、それがTwitter、TikTokやインスタみたいなSNSという手段が出てきて可視化されただけじゃないのか?という意見もあります。

日本の中でも、自分の普段いる世界とか違ういろんな層をみてみると、本当に"ありえない"連中はいるものです。

 

となると、そもそも存在したものを、わざわざ大衆の目に晒すようなことをして、それによって間接的な利益を得ている人たちが悪いんじゃないのか?という意見だって出てきます。

 

 

例えば、いくら世界中の人が見ようと思えば見られるとしても、もし彼らが例えば自分のほとんどPV(ページビュー)のないブログにアップロードしていたとしたら、こんな炎上には絶対にならなかったわけです。

 

TikTokというプラットフォームがあり、みんなが閲覧することでプラットフォーム企業に広告が入る。

または一部の「インフルエンサー」がその動画を見つけて、"これは燃えそうだ"と勘で感じ取って拡散する。自分の影響力は更に増していくわけです。

 

SNSという文化はこれからも形やサービスを変えながらもしばらくは続いていくでしょうし、炎上したら大変なことになると分かっていても悪ふざけする人間というのはいなくならないので、こういう炎上騒ぎというのは結構長く続くんじゃないかと思います。

人間は愚かである、というのは永遠に変わらない事象だし、「話題の動画です」とかリコメンドされるとつい閲覧してしまう、というのが人間です。

 

 

誰が悪いのか?誰が利益を得ているのか?どういう対策をしていくべきか?

というような話は置いておくとして、現代社会の何でも「見える化」してしまう習慣って、実は全然良いことではないよな、と思います。

 

ビジネスの世界で、「見える化はいいことだ」とよく言われますが、これは何にでも当てはまることではない。

非常識的な行動をとる人がいつでも一定数いるとして、それをわざわざ晒すことで何の意味があるのでしょう?

単に動画でアップロードしなくなるだけで、「SNSにアップしないから大丈夫w」とかいって仲間内だけのスレッドに流すようになるだけかもしれません。

 

つまりは炎上により世間の多くが知ることとなったせいで、企業に余計な損害とコストがかかっただけなのかもしれない。

周り巡って、これまでは「みんながモラルを持って行動している」と根拠が無くても皆が信じていた神話が崩れ去ったおかげで、100円の寿司をみなが食べられなくなった、ということに繋がります。

 

 

コロナに関しても、実は今のオミクロン株くらいになると従来の風邪ウイルスと根本的に何が違うのか?レベルになってきていますが、いまだにコロナウイルスは特別扱いされています。

そもそもコロナウイルスをPCR検査で同定する技術がなかったとしたら、ここまで世界中で何年も大騒ぎすることはなかったはずです。

 

各個人のレベルで、「コロナウイルス」に感染していることが明確に「分かってしまう」、そしてコロナ初期の頃のイタリアや武漢、アメリカの病院での壮絶なコロナ病棟の映像が頭に残っている、そういったことによってコロナの恐怖がまだ完全には払拭できないのです。

Long Covidという"コロナ後遺症"に関してもそうで、これは僕の単なる考えに過ぎませんが、この新型コロナウイルスだけが特に長期的に全身症状を残すということは考えにくく、これまでの風邪ウイルスでもそういう株ってあったのではないか?と思うんですよね。

 

新型コロナがLong Covidを起こすことは間違いないが、ほかのこれまでのウイルスがそういうことを起こさなかった、と断言できる根拠はないはずです。

「見えない」から、誰も調べなかったからです。

 

いくら「見える化」が良いことではない、と言ったところで、見える化する技術があれば見える化したいというのが人間というものです。

なので「見える化+人類の不幸化」というのは、あらゆる面において長く続いていくテーマになる気がします。

世の中で今後も新しく出てくる事象を、そういう目で観察していくのも面白いかもしれません。