ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

5類への変更に思うこと

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。

 

この春にとうとうコロナが5類に変更になりそうだ、という話です。

5類になったらどうなるのか?いろいろと書いてくれている人がいますが、要するにかぜ症候群のの一種として捉えて、もう特別扱いしませんよ、という意味だと思います。

 

コロナはただの風邪だよ、ようやくまともな判断をしてくれたな、と単純に思うわけではありません。

コロナはインフルより明らかに怖い感染症であることには変わりないし、出てきたばかりのウイルスなのでまだどんな変異を起こすか分からない。

後遺症も明確にあるようなので、まだまだワケのわからない病気であることには変わりありません。

 

しかし、これは「これからもコロナで高齢者はたくさん死ぬだろう、若い人でも健康に長く問題を抱える原因になり続けるかもしれない、それでも日本もとうとうそれを受け入れたんだな」、と捉えるべきであろう、と思います。

 

いくら傷ついても我々は前に進むしかない。

日本という国が、そんな覚悟をしたということです。

 

「日本人の健康が総和で1000だったものが、コロナが出てきたあとは980くらいになってしまうだろう、でももうそのー20は受け入れましょう、というふうにみんなが思っているんだろうな。」

今回の岸田首相の方針への反応を見て、それを確信しました。

 

 

多くの医者がどう考えようが「世の中の多くの人が思うこと」通りに進んでいきます。

5類への変更によって起こるであろうと言われていること、一部は本当に起こり、一部は実際には起きない。

そんなことが繰り返されながら、各所各個人がその状況に応じた最適化を行い、きっと全体としては大きな問題なく進んいでいくと思われます。

 

各医療機関の正念場はここからで、補助金がなくなったことによってかなり経営が苦しくなるところはたくさんでると思われます。

 

コロナまではギリギリなんとかやれていた経営が、コロナの一時的なバブルでバランスが崩れ、補助金という下駄が外された瞬間前より悪くなってどうしようもなくなる、みたいなことはたくさん起きると予想しています。

 

医療に対する信頼というものが相当毀損したこの3年間でした。

これまでは内情よく分からず、病気になった時に行ったら真面目な医者がみてくれる、というなんとなくのイメージしかなかった病院といういう存在が、よくも悪くも可視化され、医者なんて世間知らずの嫌な奴らで、病院なんて補助金まみれで大して役に立たない存在だ、みたいにイメージを悪化させた人も多かったんじゃないかと思います。

政府からすると、金食い虫の医療機関を減らす、よい素地ができたというところでしょう。

 

個人的には、5類への変更は全然嬉しいことではありません。

勤めている病院もかなり苦しくなるだろうから、その点でも不安を感じますし、これまでコロナで止まっていた面倒くさい体外的な仕事も再開していくでしょう。

仕事だからしょうがないですが。

世の中が正常化してまたいろんな仕事がふってくること、それによるストレス、この3年間の後遺症としてまたクローズアップされることもあるかもしれませんね。