ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

日本がコロナから脱却できないのは、日本人がコロナから脱却したくないから

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。

 

コロナ第8波もどんどん波が上がってきて、そんなにみんながみんなPCR検査を受けていないだろうにこれだけ増えてくるということは、もしコロナを見える化できたら恐ろしいくらいそこらへんにウイルス塊が漂っているのだろうな、と想像します。

 

そして運悪くそれをたくさん吸い込んでしまって、免疫の第一関門を突破されてしまった人が「感染者」側に放り込まれていっている、という状況でしょう。

 

 

なぜこれだけみなコロナに慣れてきたにも関わらず、社会のコロナ体制が終わらないのか。

これは逆説的ですが、日本人の過半数が「コロナから脱却したくない」と考えているからではないか?と考えました。

 

僕はいつも言っていますが、日本は衰退国家で、後ろ向きの中高年以上が社会の多数派を占め、僕くらいのロスジェネ世代であっても「逃げ切り」が人生の方針である人も多いと思われます。

 

国からも世界からも生産性を上げろ!と言われますが、5年位働いたら首になって、そうなってもいいようにスキルアップに日々つとめ、どんどん新しい職場や環境に人生ずっと挑戦し続けるみたいな、生産性の高いこと、みんな全然したくないんですよ。

僕も嫌です。

 

ダラダラと昨日までやってきたことを明日もやって、困らないくらいの給料もらって、老後はちょっと厳しそうだけど今から貯金をしていったらなんとかなるかな?くらいの感じで大半の人が生きている。

僕もそうです。

そこへコロナがやってきて、いろんな前向きなイベントというのが軒並み中止されるようになりました。

はじめはマジで自分が肺炎で死ぬかも??と思って怖かったけど、今ではもうそんな心配をしている人はだいぶ減っているはずです。

 

それでも、コロナだとマスクをして家にこもっていさえいれば「あなたは社会的に正しいことをしている」をお墨付きが貰えます。

何も新しいことをせず、とりあえず現状維持の仕事さえしていれば100%OKです、というのは、生産性を上げようとせず逃げ切りを狙っている人にとっては最高の環境です。

 

もしコロナがなければ、研修やら転勤やらがもっと増えて、「もっとお前がんばらないと駄目だ!」という圧力がかかっていたかもしれない。

コロナが続くことで、それらからずっと逃れられるのです。

 

イーロン・マスクがTwitterの社員に、全員毎日出社するように、と命令したという話ですが、新しい働き方だ、テレワークだ、と言ったところでほとんどの人は真面目に生産性を上げるようなことはしたくないのです。

アメリカ人ですらそうなのです。

 

アメリカなどは社会全体で前に進む圧がすごいので、本当に簡単に解雇されるし、コロナに甘えてダラダラしていられないわけですが、日本人はコロナを言い訳にしてまだサボり続けている。

極端にいうと実はそういうことなんだろう、と思います。

 

コロナを終えようとする流れが来ても、「毒性が低くなっても、感染者自体が増えたら重症化する人は大量にでる!」と訴えれば、それが正しいように聞こえる。

そして自分が心の奥底では実は生産性の低い状態を続けたいと願っていること、それに自分でも気付いていないのです。

 

ちょっと考えすぎかもしれませんが、この波でもまた起きているこのおかしな状況をみて、そんなことを考えました。