ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

誹謗中傷裁判や開示請求の多発

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。

 

今、ツイッターを見ていると「誹謗中傷に大しては開示請求行います」というような言明が流行っているように感じます。

 

 

こんなのです。

それぞれ事情は異なると思いますし、どのような意図でされているのかは個別にはわからないのですが、僕が面白いと思うのは↓のような発想なんですよね。

 

 

僕のTLがそっちに偏っているからだけかもしれませんが、特に「医クラ」と呼ばれる人たちの間で"誹謗中傷"というワードがホットな印象があります。

 

考えてみれば、この2年半、医者が中心となってツイッター上で自粛派vs半自粛派でやり合いをずっとしていた気がしますが、それでヘイトをかってしまった医クラはたくさんいるわけです。

その人達は一定の人たちから今でも嫌われ続けているわけですが、ツイッターや他のメディアで露出し続けるものですからその塊としてのヘイト感情というものが消えて無くならないんですよね。

 

コメンテーターとしてテレビに出て嫌われる、ブロガーとしてブログ記事を書いては嫌われる、みたいなパターンと違い、ツイッターで嫌われてしまうと、あれが気軽なメディアである分発信もついついし続けてしまうし、自分のことを嫌いな人の目に自分の言動がいつまでも晒されることになってしまう。

 

その結果、まったく誰かを攻撃しようとしていなくても、知らない間に自分のことを嫌いな人の悪感情を増大させてしまう。

これは怖い話です。

そして、最終的にとんでもなく悪い言葉を使って誹謗中傷の言葉を吐かせてしまうことになるんじゃないかと思うんですよね。

 

まだSNSだって始まったばかりの文化と言えるし、決まりきった常識、というのががっちりと定められたものではありません。

道を歩いていて、ちょっと声が気に入らないという理由だけでいきなり他人に殴りかかられることはないけど、ツイッターなんかだと同じようなことが起きます。

 

そんな治安の悪いところへ、自分の常識をみんなも共有していると思い込んで、色々と時にはきつい言葉で発信する。

しかし自分の常識の中の、とてもまともな世界ではありえない発想をする人間がツイッターアプリの先には存在する、ということを後から知ることになります。

 

そういう反応にいくら反論したって、全く意味がありません。

誹謗中傷なんかを送ってくる人間は、何をどう説明しても分かってくれるはずがない。話が通じ合うにはもともと共有していなければならないことがたくさんあり、それが共有できないからです。

 

そんな相手に「開示請求」をしようというのは自由だと思いますが、僕はそんな誹謗中傷をしてくるような他愛もない人間に労力を使うことのほうが無駄じゃないかとしか思えません。ワンワン吠えてくる小型犬に本気で怒ることはないんじゃなのか?と思ってしまいますが。

 

ただ、先程のツイートにあったように、流れとして、「理屈は通っていないかもしれないがとにかく大きなヘイトの塊」が現実としてそこに存在し、それが「コロナで自分たちを苦しめた医療業界に対して漠然とぶつかりかかろうとしている」、ということを心のどこかで認識しておく必要はあるように思います。

そのベクトルに対するささやかな抵抗が今の開示請求の流れなのだと認識しています。