ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

Netflixドラマ「地獄が呼んでいる」と、コロナ後のリアル世界が似ているような *ネタバレあり

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。

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Netflixドラマの「地獄が呼んでいる」を見ました。

面白かったです、結構グロいですけど。好き嫌いは相当分かれると思いますが、なかなか考えさせられるドラマでした。

全6話で、韓国ドラマにしては短くて、さっと見られるのでオススメです。

 

 

今回のは結構ネタバレもあるので、これから鑑賞する予定の人は注意してください。

 

このドラマ見ている時に、すごく思ったのが、この「地獄が呼んでいる」の世界と、今のコロナに支配されたような現実世界がすごく似ているなぁ、ということだったんですよね。

 

「地獄が呼んでいる」の世界というのは、まず、死神みたいなやつが突然誰かの前に現れて、「お前は◯◯日後に死ぬ」と宣言してくるんですね。

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実際にその日時になると、謎の異形のもの(上の写真のゴリラみたいなやつ)が現れて、リンチされて殺されるわけです。

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誰の元にその死神がやってくるのか?というのは、実は完全にランダムなんですが、"悪いことをした奴のところにやってくるのだ"と信じ込ませた「教祖」みたいな人が出てきます。

その教祖を信じて、正しいことをしていれば、自分のところに死神がやってこないだろうと、みんな思いますよね?

そしてその宗教は強大な力を持ち始めます。

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宗教側は、ランダムであることがバレると力を失うので、宣告を受けた人を見つけては、異形のものに殺される前にその人の(すごく些細な)「悪事」を見つけ出して、大きく喧伝し、殺されるシーンをセンセーショナルにSNSで世界中に配信します。

そしてさらに力を持っていきます。

 

その新興宗教を熱烈に支持する「矢じり」という輩みたいな集団が現れます。神の名のもとに無茶苦茶するわけです。

そのからくりを見抜いた主人公たちが、矢じり達や新興宗教と対決していく...という話なのですが。。。

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これのどこがコロナの世界と似ているかというと、まず、世界中のみなが良く分からない、見えない何かに怯えているということなんですよね。

そして、その恐怖を煽る者が現れる。よく見ていると理屈に合わないことが多少あっても、とにかく教祖なのでみんな信じるわけです。

コロナ禍での、有象無象の「医クラインフルエンサー」みたいなのがそれにあたるんじゃないでしょうか。

 

「悪いことをするやつが神の裁きを受ける」というのは、「マスクをしないやつ、自粛をしないやつがコロナを広げている」と喧伝されることに似ています。

前者は完全にデタラメで、後者はデタラメではないのですが、しかしマスクをしていても感染したりさせたりする人がいて、結局は確率論にすぎません。しかしマスクをしていれば善、していなければ悪と決めつける空気は確実にあります。

マスクが実際に感染拡大にどれだけ効果があるのか、実はまだはっきりと結論が出たわけでもないと思います。その他の要素に比べたら、実はとても些細なことである可能性だって、まだあります。

マスクのみならず、飲食店の謎のパーティションや、入店時のアルコール消毒なんかは、ほぼ「これをやっていないと村八分にされる」恐怖に突き動かされた、信仰みたいなものじゃないでしょうか。

 

自粛に関しても、生活のためにどうしてもできないような人がいます。また、どこまでを自粛しているかと捉える感覚は個人によって違うのに、厳しい自粛することが善であると決めつける社会の空気、などといったことがある以上、少し似た要素はあるんじゃないかと思いました。

 

「矢じり」になる人は大体がもともとの世界ではチンピラ、落ちこぼれみたいな人たちが多いのですが、この状況を利用して、一気に普通の善良な人たちを恐怖で従え始めます。自分たちはいくら悪いことをしても、その「宗教」を信じているので宣告を受けないんだ、というわけです。

SNSなどでみていると、インフルエンサーとまではいかなくても、「マスク警察」みたいな人はたくさん現れました。緊急事態宣言も出ていない時期に、飲食店に行った写真をアップロードして叩かれた人もたくさんいたように思います。

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要するに、何が似ているかというと、

「何か未知の恐怖に人類全員が襲われた時、◯◯をしていれば救われる、ということを大した根拠もなく煽る人間が現れ、盲信する大衆が互いを監視し始め、窮屈な世界を自分たちで作り、その状況を利用する人間も現れる」

 

ということなんですよね。

誤解のないように言っておけば、僕はワクチンを打ったしマスクもちゃんとするし、ある程度の自粛生活も自分の感覚に基づいてやっていて、すべてある程度科学的に理にかなった行動だと自分では思っています。

しかし、リアルで周囲をみてみたり、メディアやSNSを見ていると、どうしても現実世界の「地獄が呼んでいる」感が拭えないんですよね

 

こんなこと言っている人見たことありませんが、みなさんはどう感じられるでしょうか?