こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。
Twitterで知り合った方から、この本を献本していただきました。
Twitter経由で本を頂いたことなんて始めてだったので、始めは少し警戒していたのですが、読んでみたら全くまともな(失礼)本でした。
というか、医師の方にはおすすめできる本だと思います。
変にカラーとかも入っていない、朴訥な感じも好きでした。
内容は、一般的なお金の知識です。
所得税というものの仕組み、医者の家計の特別な問題点、生命保険とはそもそもどういうものなのか、住宅・住宅ローンについて、公的年金は医者はなぜ支払った分もらえないのか、資産運用(NISA、iDeCoなど)について、不動産投資はやっていいのか、相続税で起きやすいトラブルについて
といった内容です。
基本的なマネー本として、始めに読むべき教科書としても十分通用すると思いました。こういう本って、慣れていない話ですからいくら簡単でも手に取りにくいものですが、医者を対象にした内容なので、例として出てくる話の年収の金額などが自分の感覚と似ていて入りやすかったです。年収400万円の人の話を例に出されても、あんまりしっくり来ませんもんね。
医者のお金のトラブルなどの具体例もたくさんあって、それ見てるだけでも面白いです。
医者向けのマネー本といえばこれが有名ですが(学会場とかで売られていたのを見たことが)、
やっぱりマネー本としてはファイナンシャルプランナーが書いた今回の本の方が上ですね。
内容はインターネットで調べたらそれぞれ分かることばかりなんですよ。課税所得の計算のしかたとか、iDeCoのこととか、まぁ調べたら分かりますよね。
実際僕はこの本を読む段階で、書かれていたような内容は大体は分かっていました。しかし元々は全部自分でそれぞれ興味を持って調べて身につけた知識なわけです。
でもこの本に書いてあることをはじめに一冊読めば、大まかなそれぞれの話で知っておくべきことが分かるので、そっちの方が効率的ですよね。
もっと深く知りたいことが出てくれば、自分で深堀りすればいいんだし。
なので常識をもった社会人として、全然そういう勉強をしたことのない人はとにかく一度読んでみたらいいと思いますよ。
それにはまず、自分は受験勉強はできたがお金のことを分かっていないアホである、ということを認めることが必要。
アホだと自分で認めれば、随分と楽になるものです。
著者の方も、なんの意図もなく単なる善意で僕にこの本を送ってこられたはずはありません。「医者に特化したファイナンシャルプランナー」ということで活動されているわけですからね。
僕もそうですが、医者はついお金を扱うことがメインの仕事の人を怪しく思ってしまうところがあります。医者に特化したファイナンシャルプランナー、なんて「金持ちの医者を相手にした商売じゃないか...?」って思ってしまう人もいるかもしれません。
でも、お金というのはもっと流動的な使い方をするものであって、例えば100の収入のうち20が大手企業の広告戦略に騙されて使われ、40が税金で持っていかれていたりするのを、お金の専門家に5支払い、自分でもこういう本で勉強するなりすれば、大手企業にとられる分が5に減り、税金が35くらいに減ったりするものなんですよね。トータルで手取りが多くなる。
お金のことが分かることで、将来の不安も減るかもしれません。
そのお金の専門家を怪しいと思って、払う5をケチるのはあまり賢くないよな、と思いますよね。
*この著者の方から本の話以外を宣伝するように言われているわけではありませんので、あしからず
ロスジェネ勤務医としては、資産形成の勉強をしたい医者の方々にこの本をおすすめいたします。