ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

医者の雇用契約について思うこと

こんにちは、コッカーマリン(@losgenedoctor)です。

 

今の勤務先は医局とは関係なく見つけたところで、同僚たちはそれぞれ微妙に働き方が違います。

入職する際の契約が違うわけですね。

 

僕は外勤の日が一日あります。でも同僚の中で、外勤が無い人がいるんですね。

入職した経緯でそうなっているようです。

 

医者(特に麻酔科)はアルバイト勤務の給与が割高で、常勤の勤務とハイブリッドで組み合わせることで給与面、雇用の安定性の面で効率の良い勤務体系ができる、ということはこの界隈では常識ともいえます。

専門医維持などの問題もクリアできます。

個人的には、毎日365日同じ場所で働くというマンネリも少し緩和されて、そういう面でも外勤の日は確保したい。

 

その外勤のない同僚がたまに「自分も外勤したい」とか言うわけですね。

まぁ気持ちは分かります。

割と理性的な男なのでしょうがないと理解しているようなのですが、でも疲れた時とかに態度に出ています。ちょっとそれが面倒くさい。

 

「麻酔をかける」という仕事目線でみると明らかに僕のほうが職場では仕事していないのですが、契約なのでしょうがないわけです。別に僕がやるべき仕事をサボっているわけではない。

彼もそんなに外勤がしたいなら他の同僚や、雇用主と交渉すればいいわけです。我々も彼がいなくなったら困るわけですから。

 

しかし医者に限らないのかもしれませんが、労働者というのは契約目線で仕事を捉えられず、同じ職種で同じくらいの年代なら同じ仕事をやるべきである、という気持ちがどうしても抑えられないようです。

f:id:cokermarin:20200916120104j:plain

看護師もみなそういう考え方なので、僕が外勤に行っていることがズルいというようなことを遠回しに言っていくる人なんかもいます。

外勤に行っていない○○先生かわいそう、みたいな。

 

僕としては全く契約通りに働いているだけなので、何も心がザワつくことはないのですが、長い目で見ると皆のそういう気持ちが自分にとって悪影響を及ぼしてくる可能性も考えているので、対策は一応練っています。

プランCくらいに別の病院に変わる、というのももちろんありますが。

 

これはゆるふわ女医問題にも通じることだと思うのですが、ほとんどの日本人というのはドライに物事を捉えられないのですね。

みんな一緒が本来の姿なんだ、みたいな。

ゆるふわ女医さん達も契約どおりに働いているだけで全く問題はなくて、彼女たちが責められる筋合いは本来ないわけです。

 

気持ちの上でこのウェットな感じ、もっと言うと「同調圧力」、に負けないようにするのは実はそんなに簡単なことではないです。

医局にずっと属していていると、この同調圧力に流されやすくなるのではないでしょうか。

自分も医局にいるとき、「自分が多少我慢しても組織を守ることが大事なんだ」というような考え方になっていましたが、それこそポジショントークなわけですね。

まぁそういう人がたくさんいてもらった方が、自由に動いているこちら側としては助かるんですけどね。

 

先程も述べた通り、ほとんどの人が同調圧力をかけてこようとする中で、あくまでドライに、そして心をざわつかせないようにするのが一番大事だと思っています。

 

そのために必要なのは、まず読書ですね。アドラー心理学の本とか、有名な啓発本みたいなのは、いくつかやはり読んでおいた方がいいです。

 

あとは余裕のある心持ちでしょう。忙しすぎて精神をゆったりと持つ時間がないとなかなか難しい。

 

まぁ医局に属して慌ただしくすごしていると、その両方が難しいといううまい仕組みがあるんですが。