ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

労働者は空気を読みすぎです

こんにちは、コッカーマリンです。

 

このツイート、とても面白いと思いました。

 

 

もちろん賛否両論あっていいと思います。

批判する人の考えもすごく理解できる。

働き方改革、過労死を防がないといけない、みたいな時代の空気があるなかでこれ...という感じですよね。

 

でも内容、なにかおかしいこと言ってるでしょうか。

たくさん働くからたくさんお金をくれ

自己責任で、俺はこれでいいって言ってるんですよ。

たくさん税金納めて、医療機関をたくさん助けて、褒められてもいいといえばいいでしょう。

 

僕が思ったのは、労働者はこれくらいむちゃくちゃ空気読まない感じの人がいてもいいではないかということでした。

経営者からみたら、一人にこんなに稼がれて、他のスタッフとかから批判・不満があったりするのは困るしだろうし、急に辞められたりしたら穴が大きすぎて経営上大きなリスクです。

本当は事業を安定して継続するためには、同じだけの仕事を何人かで分けてやらせて、それぞれに少なめの給料与えてたほうがいいのかもしれない。

 

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DJリョウさんは年収で8000万以上稼いでおられるようですが、別に騙してもらっているわけではない。

ちゃんとそれだけの仕事をして、病院もそれだけの給料を払っても来てもらったほうが利益があがるから契約しているわけです。

契約が成立したなら、その額面が正統な対価になるのです。

当たり前ですけど。

 

考えてみると勤務医が経営にもの申せるとしたらこういう状況なんですよね。

経営者が労働者にやられて一番困るのは労働者が働かない・いないことでどこかの歯車が止まってしまうこと、です。

だから資本主義において資本家と労働者の力のバランスをとるために存在する「ストライキ」という権利が、欧米では非常に重視されているのです。

 

自分がいなければ本当に困る状況を作ってしまう、強い労働者。

実はある程度労働者側が強ければ、かなりの力を持てるはずなんです。

医者なら結構簡単なことです。

 

実際は労働者は勝手に空気を読んで黙って働きますよね。

経営者に文句言わずに、なぜか有給をとった同僚に文句言ったりして。

基本的に労働者は空気を読みすぎだと思います。

 

このツイートに対してネガティブなイメージ持った人もいるはずです。

ちょっと違うけどフリー麻酔科医なんて医療業界の中から目の敵ですからね。

基本的に医療従事者というのはそういう空気の中で生きているのは確かです。

 

でも世の中もっと適当にズルく賢く生きている人たくさんいますよ。

医療業界だけ変な同調圧力に従う必要あるんだろうか、と思う面もある。

 

勤務医がみんなDJリョウさんみたいな人生の選択をしたら社会が困ってしまいます。

経営に困った医療機関が簡単に淘汰されるような事態が起きたら国民が困りますから。

医者がみんな空気を読んで、ちゃんと社会の要請というものに応えていく、これはこれで当然重要なことです。

 

一方でこれくらい本当は労働者としての勤務医はやってもいいんだ、ということも認識しておきたいですね。

なんとなく空気を読んで生きている、のと、自分の権利と選択肢をしっかりと認識し、それでも自分はこういう生き方を選んでいるのだ、と理解しているのとではだいぶ違うと思います。

 

 

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