こんにちは、コッカーマリンです。
日本はここ何年も少子化だ、高齢化だ、社会保障費の増大だ、ハイパーインフレだデフォルトだ、、となどと景気の悪い話ばかりで先行きはたしかに暗いと思います。
未来が暗いと先行投資も減少するし、人口減少は加速度的に国の経済を悪くするのは間違いありません。
しかし、マクロで日本全体の平均値が落ちていくという事実(予想)と、あるミクロの部分、もしくは自分が将来も落ち込んでいくかどうかはまた別のベクトルがあるはずです。
日本駄目なんだから、頑張ってもしょうがない、適当に生きよう...では駄目なんですよ。
ある工務店の話をします。
去年うちの実家がリフォームをしたんですね。
今団塊の世代の人たちの家で手をいれないといけない状態になっているのがたくさんあって、リフォーム会社にみんな頼むんですね。
調べてみてください、リフォーム会社本当にすごくたくさんあります。
でも、団塊くらいの人たちってまだ頭もしっかりしてるし、工務店ってのは素人相手にすぐぼったくろうとするイメージを持っています。
しかもそれってある程度本当です。
「リフォーム会社」とか言ったって、実際は仕事を下請けに流すだけで、利ざやで稼ぐようなビジネスモデルです。
リフォーム会社の営業の人なんて、工事の専門的なこと驚くほど分かってないですからね。
下請けは実際に何かを作ったりできても営業力がなくて、素人の客はリフォームしようと思ってもどこに言っていったら分からない。
なので総合的に請け負います、みたいな謳い文句で客を集めます。
で、下請けからサービス料を安く買い叩いて客に高くでそのサービスを売るのが彼らの利益を最大限にしてくれるのですね。
で、団塊の世代の人たちはそれが嫌でリフォーム自体をやらないことがあります。
よく分からないし、でもぼったくられたらイヤですからね。
そんな家たくさんあると思います。いろいろ見積もりとるのがめんどくさいというのもありますよね多分。
で、壊れたところごまかしながら使っている。
母の友人でそういうのをめんどくさがらない人がいて、何ヶ月もかけて何件も工務店を調べて見積もりをとった人がいるんですね。
それもそれぞれのパーツ(屋根なら屋根屋さん、外壁は塗装屋さん、といった感じで)ですから大変だったと思います。自分で説明が分かるようにある程度勉強する必要もあったそうです。
まぁ今はネットで頑張ってしらべたら結構分かりますからね。
そうするとどの部分に関しても妥当な選択肢と妥当な値段、というもののアタリが分かるようになるわけです。
その中で床のリフォームだったと思いますが、そこを担当してくれた工務店の人がすごくいい印象だったようなんです。
試しに他の部分のリフォームに関しても相談すると、専門外でも妥当な値段を選択肢を提示してくれるので(もちろん下請けに出すんでしょうけど)、そこで全部頼むことにしたようなんです。
連絡も約束通りしっかりしてくる(知らないひとも多いかもしれないですが、小さい工務店なんかで連絡をちゃんとしてこないところなんていくらでもあります)し、話をしていて頭がいいという印象があるようです。
母も紹介してもらって、うちの実家もその人にあちこち直してもらいました。
で、こんどその人を母が別の友人に紹介する話がでているようです。
団塊の世代でも、やはり仲のいい友達が信頼している人ならハードルが下がるし、気になっていたリフォームなんかもやってみようかな、という気になるんですよね。
あと僕はその人と話したことはないんですが、相手がどのようなこと嫌がるか、どんなことを求めているのかをしっかり分かっているようなんですね。
それがその人の競争力ですね。
値段もやっぱりはじめから絶対ふっかけない、それをモットーとしているようです。
まず信頼を得ることが一番大事で、素人を馬鹿にしない。
それが他の会社との違いなんですね。
そのことでもともとなかった需要を掘り起こしたわけですよ。
あちこちに既存のビジネスモデルがあって、そのバランスで世の中が今動いているわけですが、よく見ていけば新しい需要を引き起こすような歪みみたいなものはたくさん埋まっていると思います。
本当にマクロでものを見て日本は駄目だ将来暗い、海外に脱出だ、みたいな夢物語みたいなの語るんではなくて、いつも眼の前にあるミクロをしっかりと観察する習慣も必要じゃないかと思います。