ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

女性医師は「迷惑な存在」なのか?女性医師率45%ドイツのキレイゴトではない妥協

こんにちは、コッカーマリンです。

 

この記事が結構読まれているようです。

news.yahoo.co.jp

 

女性医師の増加やら、働き方改革。

とかく医師の働き方が話題になることが増えてきました。

 

海外ではどうか、という話が日本でそのままあてはまるわけでは全くないと思いますが、へーと思わされますよね。

 

センター試験が先日行われましたが、医学部の入試で男女をまともに点数つけたら女性の受験生の合格率が高い、というのはもう決定的な話みたいなので、女性医師が今後増えるのはもう既定路線でしょう。

 

ツイッターでもいくつか書きましたが、とにかく世の流れというのは変わらないと思います。

個人的な考えですが、医療を享受する人たちの不満を受け続けながら、基本的には記事にあるドイツのような感じになっていくしかないと思います。

外国人医師が増えるかどうかは不透明ですけど。

 

今のように主治医制、ブラック労働、コンビニ病院みたいなのから、担当医制、ワークシェアリング、オペ一年待ちが普通みたいな働き方になったらどうなんでしょうね。

 

みんなが一斉にそう変われば、世論も文句いうのはじめだけな気もします。

いや、そもそも足並み揃わないでしょうかね。

医療を元通りに!みたいな社会運動が起こることがないのは間違いない。

良くも悪くも日本人ですからね。みんなぶつぶつ不満いいながら予約取れない外来の順番を何日も待つようになるんでしょう。

 

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医者、看護師の給料は絶対減ると思います。

原則時間外なしになるわけだし、そもそも医療に回ってくるお金がどんどん削れられている現状、働き方改革なんて人件費を減らすのに使われるに決まっていますからね。

医者しかできない、看護師しかできない業務を減らして医者看護師の必要絶対数を減らす、という手もあります。需給で勝手に給料なんて下がりますよ。

 

自由になった時間でみんな何をするんでしょうか。

副業?

医師の労働単価がこれだけ高い現状で、みんな他の仕事やる気にならないですかね。

いよいよ医者の本給が下がってきて、危機感を感じだしてからみんな慌て始める、なんて未来が想像できます。

 

給料減るし病院かわろうとする人増えそうです。

医局離れる人も増えそうですね。

今専門医というエサで偉い先生達と厚労省は勤務医をコントロールしようしていますが、その程度のことで騒ぐなんて牧歌的な時代だったなぁと懐かしむ時がくるかもしれません。

 

別に消費に興味ない医者は、消費を減らすという単純な対策はとれそうです。

でも住宅ローンを抱えているような先生たちには辛い未来が容易に想像されます。

他の職種で起きていることが結局医者にもやってくるんですよ。

 

モテという意味では今みたいにお医者さんというだけで結婚できる時代は二度とこないかもしれませんね。

 

外国に逃れる若い先生は増えるかもしれない。

若い先生と話してると、僕と同年代のひとより明らかに海外志向強いですよね。

実際に給料が今どれだけもらえるか、ということではなく将来どうなるかということを、若い先生ほどよく考えていますね。

それと比べると僕の同年代以上、ロスジェネ以上の年代の医者はほんと何も考えていないようにすら映ります。

 

それって塩野七生の「人は見たくない現実を見ない」ってやつですよ。

医者は日本の中ではエリートに属する人たちだと思うんですがやっぱり現実を直視できている人って少ないんでしょうね。

 

個人的には医者の働き方改革、なんてものが話題になるのはすごくイヤですね。

今の医療者が搾取されているような現状は放置していてはまずいと思いますが、実際にはその現状に対応して最適化して賢く立ち回るというのが一番美味しいわけです。

実際に僕は脱藩してうまく立ち回っていますから。

社会全体が効率的で合理的なら、うまく立ち回るなんて真似はできないわけです。

 

商売の基本は、誰も気づいていない手を付けていない非効率を見つけることから始まるわけで、それは勤務医でも同じ。

大病院でスキルアップ、○○専門医をたくさんとればいいことが将来ある、なんてつまらない幻想は早く捨てたほうがいいです。

 

本当、見たくない現実も見たほうがいいですよ。