ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

旭川医大教授の解雇のニュース

こんにちは、コッカーマリンです。

 

www3.nhk.or.jp

 

先日このニュースがヤフーニュースにも載っていました。

この解雇された人物が誰なのか、まぁ麻酔科の人なら大体知っているかもしれません。

ご本人も否定している段階みたいなので、このブログでも名前は挙げません。

 

ただ以前から割とこれに類する話は出ていたので、知っている人は知っている、というようなことだったようです。

やり過ぎて内部告発かなにかで明るみになってしまったのでしょう。

ここ以外でもいろいろ悪い噂のある医局、教授はいます。

 

なぜ今になって見つかったのでしょうか。

大学で教授としてやらないといけない仕事というのはたくさんあって、これだけバイトしまくっていたらそのあたり疎かになっていて、大学の上層部から非常に不信感を抱かれていた、という可能性はあります。

関連病院からしたら、教授がオンコールのはずで給料払っているのに、緊急オペでも来てくれない、外科から文句言われる、みたいなこともあったんでしょうか。そのあたりからの訴えからなのかもしれません。

 

そもそも我々でも払った医局費、どうなってるんだ何に使われてるんだ、とみんな口に出さないけど思っていますよね。

大学医局で医局費をしっかりと管理していないところは、ちゃんとやっとかないとやばいと思いますよ。

税金がらみの話とからめて出てきたら結構ややこしいと思います。

 

にしても今回の話...

白い巨塔で、教授が人を送る見返りに金銭を足がつかないような方法で要求し、それを愛人がバラした...みたいなドラマみたいな話ではなく、普通だったら「いくらなんでもそれはやりすぎだろ」みたいな明らかな不正を、教授の権力を勘違いしたお山の大将的な人がやってしまってた、ってだけのような話な気がします。

それはあかんやろ、と言ってくれる人周りにいないわけですから。

 

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どっちにしても麻酔科のからむこういう不正はしょぼいですよね。

良くも悪くもディオバン事件みたいなでかい話はでてこない。

論文の不正の話は結構すごいですけどね。

 

こういう話がでてくるとこんな話は昔からあった、という人が絶対でてきます。

それはそうだったのでしょう。

しかしインターネットで情報が拡散するようになって、いろいろ隠せなくなりました。

その点で全然昔とは違います。感覚だけ昔の感じでやっていると大変なことになると思います。

医師向けサービスのm3(エムスリー)のコミュニティとか読んでたらすごいですからね。

自分が実際に知っている話題みてたらわかりますけど、結構核心に迫る話とか投稿されていますから。

 

麻酔科学会といえばフリーランスですけど、フリーランス麻酔科なんて実はある意味身綺麗で、会社が途中に入っている分給料も契約も白日のもとにさらされていますよね。

あと「人が足りないから募集→応募」という面でもクリアカット。

 

大学の派遣とか、関連病院同士の派遣とかって、お互いにバイト医を派遣し合うという「交換バイト」みたいなのもあって、すごく怪しげです。

医局費の使い方も明確でないところも多いでしょうし、製薬会社からの寄付金などもどうなっているのか実は不明瞭なこともあります。

 

こういう学会の中である程度の地位にあった人の不正って、その所属学会的にはどうでるんでしょうか。個人の問題として片付けるんでしょうかね。

フリーランス麻酔科医はNOだけど大学病院の医師が週1,2回バイトに出るのは良い、その理屈はやっぱり説明できない気がします。

医師派遣の根本的な仕組みにもうメスを入れるべきなんじゃないかと普通の医者だったら思うのではないでしょうか。

 

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