こんにちは、コッカーマリンです。
昔、医局に属していない医者を「根無し草」なんていう言い方がありました。
逆に言うと医局というものが医者にとって「根」みたいなものであるとみんなが思ってたんですよね。
周囲を今みてると医局に属していない若い先生なりロスジェネくらいの医者もたくさん増えてきて、時代も変わったなと思います。
僕なんかも根無し草です。
医局離れるのはちょっと不安でしたけど全然問題ありませんでしたね。
というよりよく考えたら医局って「根」というほどしっかりしたもんだったんでしょうか。
時代の変化、厚生労働省のちょっとした方針の違いでこんなにガタガタになってしまって。
いまや根を支えてきた教授や幹部たちも生き残りに必死にみえます。
下々の奴らのことなんて真剣に考える余裕ないでしょう。
それが悪いとはいいません。
みんな自分や自分の家族が大事だし、医局に忠誠誓ってなさそうな医局員なんかの人生はあんまり考えないでしょう、自然なことです。
信頼で成り立っていた関係なんてのは、崩れ始めると加速度がついたように壊れ始めるんだな、と思います。
僕は医局との公的な関係はなくなってしまいましたが、医局時代に築いた人間関係は保持しています。
飲みに行ったりして気のおけない昔の仲間と話すのは楽しいし、やっぱり麻酔科医は麻酔科医と話してるときが一番楽しいですよ。
案外これが一番良い医局との付き合いなのかもしれないですね。