ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

合意なき離脱の危機でも無風でしたね。民主主義の限界も感じる結果。

こんにちは、コッカーマリンです。

 

日本時間の今朝、イギリスでメイ首相のEU離脱案が大差で否決されました。

www.nikkei.com

 

この結果を受けてポンドがめちゃくちゃ下がったりリスクオフでダウが急落するなんてことが予想されていましたが、ポンドはむしろ上昇、ダウは上げました。

 

f:id:cokermarin:20190116090123p:plain

 

f:id:cokermarin:20190116090023p:plain

 

結局かつての大英帝国も、経済はどんどん縮小していてそれほどのインパクトは世界経済に与えないということでしょうか。

中国の問題とはえらい違いだな、と思いました。


メイ首相の主張は国民投票の結果を尊重し、離脱、しかし北アイルランド国境の問題をきちんと決めないと安全保障上問題があるので妥協案を提案したわけですが、離脱派からも残留派からもその案が受け入れられず、合意なき離脱か逆にEUに残留か、いま英国内が揺れているわけですよね。

 

離脱といったん決めたのに、うまく離脱する道筋を否定してむちゃくちゃな離脱 or はじめの結論を覆すような再投票を目指す、みたいな結論にとりあえずなったわけです。

 

f:id:cokermarin:20190116091631j:plain

 

メイ首相はよくやっておられるな、と思います。

どんな議論でも決して感情的にならず、丁寧にできるだけ正確に説明をつくしています。

あの時期にイギリスの首相になった、使命を感じているのでしょう。

 

民主主義というのはほんとにいい加減なもんだなという気がします。

国民それぞれが国の将来のために真剣に考えるのではなく、その時の雰囲気とか自分にとってのとりあえずの得か損かで決めるわけなので、まともな結論がでるとは限らないし、賛成と反対が拮抗しているような話だと何ヶ月か時期をずらせば結論が逆になっちゃうなんてこともある。

 

民主主義がだめというのではなくて国民投票という手法がまずいだけなのかもしれませんが、いやしかし国民投票が一番ちゃんとした民主主義の形なんではないかという気もします。