こんにちは、コッカーマリンです。
ちょっと古い話題になってしまいますが、イチローの引退会見を全部見ました。
我々の世代のヒーロー、イチロー。
優れたスポーツ選手、という以上の印象が僕にはあります。
同じ世代の特に男性にとって、そういう存在なんじゃないでしょうか。
もともと僕は阪急ブレーブスのファンでしたから、イチローがまさに世に出てきたときからのファンでした。
球場にも見に行ったことがあります。
あー、野球って「守備」が実は大事なんだなぁ、という印象を持ったのを覚えています。
イチローの守るライトにボールが飛んできたらもうそれだけで絶対アウトになりそうだし、球場がむちゃくちゃ盛り上がるんですよね。
イチローはほんとに50歳までやるんじゃないかと思っていたけど、メジャーではやはりきつかったんですね。
そんな当たり前のこともイチローがそうだった、というだけで一つ知ることができます。
いくらすごい選手で努力を続けていても年齢が上がることで通用しなくなるポイントがでてくるんだと。
当たり前ですけど、イチローでも、というのがとても納得させられます。
最後は台湾のリーグとか四国のリーグに行ったりするのかなぁ、それはなんとなく嫌だなぁとは思っていました。
メジャー、そしてマリナーズで終わりたい、と思ったんでしょうね。
そしてこれからマジでスタメンで活躍できるような復活も最近まで心に期していたんだろうな、と会見をみて思わされました。
あと、「今のメジャーが面白くなくなっている」という話が印象的でした。あんまり話題にはなってない気もしますが、科学的に一番点数をとるのに効率のいいバッティングみたいなのが研究されて、みんな同じ角度でバットを降るようになって三振がホームランみたいな感じになっているんだとかなんだとかいうことを聞きました。
でも一番印象的だったのは、
「いつクビになるかいつもビクビクしてましたよ」
とイチローが語った部分でした。
ヤンキースに行ってから、イチローはいつ解雇されるか、といつも思っていたそうです。
なんとあのイチローが、実はいつもそんな危機感と戦っていたんだという。
マリナーズでの全盛時代ほどではなくてもコンスタントに結果をだしていたのに、そんなこと思っていたんだなぁと。
あそこまでの高みに達することはできなくても、キャリアのどの段階においても危機感をもって努力すること、それはとても重要なことだと思います。
振り返ってみて、僕ら医者って、雇用に関してそんなに危機感もっているでしょうか。
僕は医局時代、そんな危機感なんて全然もっていませんでした。
仕事がなくなるかも、なんていう危機感はなかったので、中堅になって以降努力をしなくなっていた気がします。
毎日臨床やって下の医者に教えたりしてなんかやってる気にはなっていたけど、自分の世界を広げる努力はまったくしていなかったと思います。
今は医局にたよれないので自分でいろいろと考えて動くようになりましたが、イチローの話を聞いて(おこがましいけど..)、危機感まだまだ足りないなと思いました。