ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

医者「貯金だけじゃまずいってのは分かってるんやけど、、」

こんにちは、コッカーマリンです。

 

医者の仲間とお金の話をすると、みんなお金はある程度もってるんでしょうが資産管理ってやってない人が大半なんですよね。貯金だけしてる。「貯金だけじゃまずいってのはわかってるんやけど、、」と言いますがなかなか投資などの資産運用を始められません。NISAやiDecoの話ですらつい避けてしまうんですよね。ここのバイト先は給料がちょっといいとか、今月は残業が多かったから給料が多いとかいうのは分かりやすいんですが、実はもっと大事なことだと思います。

 

そしてなぜか不動産投資とかやってる人はちらほらいるんですよね。またそのうち書きますが不動産投資なんて勤務医がやるようなもんではありません。節税なんてほぼ無理です。いろいろ勉強してうまくやれば貯金しているよりはいいリターンが得られるかもしれませんが、他にもっと簡単で良い資産運用のやり方があるわけですから、それをやればいいんです。

それが投資信託なわけですね。

パソコン一つでできます。

 

ネットで検索すればいろいろ出てきます。モーニングスターという投資信託情報専門の会社もあります。というかなんでそもそも投資信託なんでしょうか。

このブログのタイトルにも資産形成という言葉をつけましたが、資産というのはいろいろな意味があります。友達とか、自分の資格とか能力、家族とかも広い意味では資産でしょう。

しかしここでいう資産とは「自分がいま全然仕事をできなくなった時にお金にかえて日々暮らしていけるようにできるもの」という意味です。

 

現金( 預金)・債券・株・金・不動産 などがあります。それぞれ○○円分という風に円に換算した価値が示されています。

1000万円の貯金とか、一株800円の株1000株券(80万円)とか、3000万円の市場価値のある不動産とかですね。現金以外もそれぞれ売ったら手数料とか税金引かれた分日本円になるわけです。それでしばらくは食べられます。

そしてどの資産も利回りというのがあって、ほっといたら増えたり減ったりするわけですね。

 

現金はそのまま持っていても増えませんが大抵いくつかの銀行に分けて預金しているわけで、利息はつきます。なので現金に仕分けられた資産は利回り0.001~0.04%くらいになるわけです。債券なら10年もの日本国債で0.01%くらいでしょうか。この2つは利回り悪いですが、減ることをあまり考える必要がありません(元本保証)

 

不動産投資は銀行からお金借りて不動産を買って、そこに人を住まわせて家賃をとり、借金の返済+諸経費と家賃の収入を天秤にかけてどっちが高いかで利回りが決まります。もちろん損する場合もありますが、うまくいけば利回り10%超えなんてのも可能だそうです。

株はしょっちゅう上がったり下がったりします。特に個別株は一年で半分になったり二倍になったりはザラです。3%一年間に上がって、2%の配当金があれば利回りは5%になります。

この2つは損をする可能性もありますが、大きく得をする可能性もあるわけですね。

そのうち不動産は上にも書いたとおり、あまりオススメではありません。

 

金は現物資産で、特徴としては世界中で量が決まっていることが挙げられます。「円」なんかは日銀が刷れば刷るほどいくらでも量が増やせるので、量が増えすぎたことで1円の世界での値打ちが下がり下手したら超インフレで値打ちが0になってしまうことがありえますが、金さえ持っていれば世界の他の国に持っていきそれを現地の通貨にかえることができます。存在する量が限られているために「いつ・どの国でも値打ちがあるもの」なわけです。金の量は決まっていますが、金マーケットに流れてくるお金は日々変動しているので、金の値段も日々変わります。今ベネズエラとかトルコの人は資産として金がほしいと思います。

しかし金は意外と値段が変動するので、本当に世界的な政情不安などでは最後の武器的アセットクラスとして有効かもしれませんが、今の日本に住んでいてる限りあまりディフェンス資産としてはオススメではありません。

 

金融商品の原則として利回りの高い商品はリスクも高く、リスクの少ない商品は利回りが低いというものがあります。ハイリスク・ハイリターンということですね。

「だったらローリスク・ローリターンでもハイリスク・ハイリターンでも期待値同じじゃないか、貯金でいいやん」と頭のいい人なら考えるかもしれません。

 

しかしそれは間違っているんですね。

「リスク」の意味を取り違えているわけです。

金融商品のリスクというのは「標準偏差」のことです。標準偏差が高いというのがリスクが高いということです。

 

1/1に100万円だったある金融商品が、4/1に102万円、7/1に103万円、10/1に101万円、12/31に103万円になったとします。

ほとんど変動せず(標準偏差が小さく)、利回り3%だったわけです。

また別の金融商品が1/1に100万円、4/1に150万円、7/1に300万円 、10/1に50万円、12/31に110万円になったとします。

変動が大きく(標準偏差が大きく)、利回り10%だったわけですね。

金融商品は基本的にこういうふうにできていると考えれば良いわけです。ハイリスク・ハイリターン。ただし変動にあせって、10/1にその金融商品を換金してしまったらダメなわけです。

 

もちろん本当にハイリスク・ハイリターンな商品というのは存在します。今でいうと仮想通貨なんかそうでしょう。

しかし世界全体でみた株式市場というのは、ある程度長期的にみればという条件付きですがローリスク・ハイリターンといっていいのです。株式というアセットクラスは5-10%の利回りを期待してよいのです。世界全体で資本主義経済が成長しつづけているからです。アジアの貧しい国もアフリカの国の人々もみな豊かになろうと頑張っていて、どんどん資本主義市場は伸びていっているのです。

 

ですので、「世界全体の株式市場に長期投資する」というのが原理的には資産形成の解になりうるのですね。

 

短期的にみれば新興市場に投資するほうが伸び率が高い、それこそアフリカに投資すればいいのではないか、もしくは米国が軍事的にも経済的にもさらに一強を強めているのでアメリカの投資しよう、と考える人はいると思いますが、アフリカが自分の生きているうちにそこまで伸びないかも知れないしアメリカがトランプの政策が悪いようにはたらいて20年くらい経済低迷する可能性だってあるわけです。やはり世界のそれぞれの市場のサイズ通りにそのままコピーした投資信託というのがオススメです。

 

そして今はそういう投資信託が日本の証券会社から非常に低コストで簡単に買うことができます。

すなわち資産形成を始めたければ

"今使わない貯金で、全世界投資の低コスト投資信託①を一括購入する。そしてこれから月々預金にまわせるお金の一部で全世界投資の低コスト投資信託②を積立購入する"

これだけでOKなのです。

投資信託といっても数はたくさんあり、よくわからないと思います。しかし実は資産形成のために買うに値する投資信託はそれほど多くはありません。

明日、買うべきおすすめの商品を紹介します。