ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

【ひふみ投信】パフォーマンスが悪くなったのは【超】小型株への投資が減ったから??

こんにちは、コッカーマリンです。

 

近頃よく「ひふみ投信が以前のようなパフォーマンスをあげられなくなったのは純資産総額が増えすぎたからだ」と言われます。ファンドが大きくなりすぎて、中小小型株を運用しにくくなっているからだ、という意見です。

実際ここ数年で比べてみました。同じ7月の運用レポートからです。

 

 

資産総額(億円)

東証一部(%)

東証二部(%)

マザーズ+JASDAQ(%)

海外株(%)

現金(%)

2018

7843

82

0.7

4.1

10

3

2017

3039

78

1.1

7.7

3

10

2016

1195

83

1.5

12.1

0

3.8

2015

709

84

2.5

13.7

0

9

2014

283

76

6.2

17.8

0

3

 

資産総額の伸びがとりあえずすごいです。そりゃ上場も考えますよね、、

明らかに東証二部や新興市場の割合減ってきていますね。

あと去年くらいからは海外株を買い始めています。

 

 

純資産総額(億円)

大型株
(3000億円以上)(%)

中小型株(300~3000億円)
(%)

超小型株(300億円未満)
(%)

中小型株(億円)

超小型株(億円)

2018

7844

40.5

51.2

5.2

4016

408

2017

3040

24.2

54.1

11.0

1644

334

2016

1194

23.4

51.4

21.4

614

256

 

銘柄の時価総額別に分類したレポートは2016年からだったので三年分ですが、2016年7月から2年間で資産総額は約6.5倍に増えていて、中小型株への投資がほぼ同じくらいの割合で増えているのにくらべて超小型株への投資は1.5倍くらいにしか増えていません。ファンド全体にしめる割合も1/4くらいに減っており 、当時とのパフォーマンスの差はそこで生まれているような気もします。

 

「ファンドが大きくなりすぎて、中小小型株を運用しにくくなっている」というのは正確には

「ファンドが大きくなり、流入した資金の分だけ超小型株を買うのは不可能なので超小型成長株のファンドに占める割合が低下せざるを得ない」

ではないでしょうか。

運用のやり方が変わったというのは超小型株だけの話で、今の純資産総額くらいでは時価総額300-3000億くらいの中小型株にはまだ影響ないということだと思います。

 

小型の株は一般にボラが大きいので、超小型の割合が低いということは上げ相場の時はパフォーマンスにプラスでありここ半年くらいの下げ相場のような時はむしろ売られやすいわけで、実は超小型株の割合を減らしている事自体は良い方向に働いていたと思います。もっと下げていたかもしれないわけですね。ただ、中小型株も売られる流れの中でディフェンスしきれなかったということでしょう。

 

これからまた上げ相場が来た時に超小型株の割合を増やしていくのかどうかに注目したいと思います。