ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

「信託報酬1%」を過小評価してはいけません

こんにちは、コッカーマリンです。

 

「資産形成」といってもこのブログで推奨するのは主に「投資信託」なわけですが、投資信託といってももちろんいろいろあります。

 

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今はいろいろな優れた投資信託の商品があります。

そして投資信託を買ったら、コストとして「信託報酬」を払わなくてはいけません。

 

保有している金額の何パーセントかを毎年払わないといけないんですが、それはリターンには関係ありません。買ってから値下がりしていても、絶対払わないといけないんですね。

 

なのでファンド側は「うちはリターンがいいから投資してください〜」とかいって一生懸命お金を入れて貰いたがるわけですよね。

昔は信託報酬がすごく高くて、2~3%くらいのものが普通でしたが、今はたくさんファンドが出てきて競争も激しくなり、低コストファンドといって信託報酬が0.2%くらいのものが出てきています。

  

低コストファンドはコストがかからない分、銘柄選択などで手間がかけられないので、TOPIXとかS&P500みたいな市場平均に単に連動する"インデックスファンド"です。とはいってもリターンが悪いわけではなく、いやむしろすごくリターンがいいということが示されています。

 

アクティブファンドはインデックスファンドの逆で、コストが高い分銘柄選択に手間をかけたファンドです。「みんなが知らない割安株をプロがみつけます」的な宣伝をしてお金を入れてもらおうとするわけですね。

アクティブファンドの中で、日本では今「ひふみ投信」が有名ですが、ひふみ投信は信託報酬が年1%でアクティブファンドにしてはすごく安いということでならしています。

 

たしかに低コストファンドの信託報酬が0.2%、アクティブファンドのひふみ投信の信託報酬が1%ならたった0.8%の差だしそんなに高いわけじゃないな、と思ってしまいがちなんですが、それは違います

 

ファンドのリターンというのは悪くて年3%、良くて10%くらいと考えていいと思うのですが、真ん中あたりをとって6%とします。

信託報酬が1%だとすると、その6%が5%に目減りするわけですよね。リターンのうち、1/6の17%くらいがファンド会社にとられてしまう。

信託報酬が0.2%だと、6%が5.8%に、リターンのうちファンド会社にとられるのは0.2/6で3%くらいです。

 

1000万円投資していたら、アクティブファンドならリターン60万円のうち10万円がコストとしてとられ50万残り、インデックスファンドならリターン60万円のうちとられるのは2万円だけで58万のこります。

 

百歩譲ってアクティブファンドが銘柄選択にコストをかけている分リターンが良かったとしても、信託報酬の差を凌駕するほどよい成績を続けてあげられる可能性は相当低いのです。

 

このインパクトは結構すごいと思いませんか?