ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

医者ヘイトの本質

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。

 

先日のこのツイートに対する反応がやや荒れています。

 

何の気なしに普段思っていることを書き込んだだけなのですが、この「医者ヘイト」に関してはすごい反応がありますね。驚きました。

 

こんなツイートでも大荒れです。書き込まれた先生が普段自分でツイッターをやっておられないとしたら、なぜこんな反応なのかわけが分からないかもしれません。

 

以前から僕がTwitterで、「医クラ批判」的なことを書き込むと、すごく「同意!」みたいな好意的な反応が多いのに、今回のように「医クラ擁護」的なことを書くとめちゃくちゃ怒られるという。

「医者ヘイトなんてものはTwitterの中だけの話だろう」という意見もあって、そうかもなとも思うのですが、とにかくTwitterの中での医者に対する風当たりは凄まじいものがあるなと実感しました。

 

コロナでみんな苦しい、コロナでそこまでの対応をさせられる必要あるのか?とみんなで思っているところに、マスク着けない"ノーマスク派"なんてゴミ野郎の集まり、ワクチン打たない「反ワク」集団は社会の敵だ、みたいなことをTwitterの中にいる医者たちから言われ続ける。

医療界の意を受けた国から実際に自由に制限を受け続け、なのに全く自分たちは変わろうとしないように見えた医療業界に対して根強く幅広い反発心が生まれるには、3年間は充分な時間だったと思います。

 

僕の今回のツイートにも書いた通り、日本で何かもっとうまくやれる方法が実際問題あったのか?と言われると実は難しい気もするし、「すべて医療業界が悪い」みたいに考えるのはさすがに無茶苦茶だと思うのですが、正しくはどうであれ、医療の世界に対する世間の目というのはコロナを通じて決定的に変わってしまったような気はやはりします。

 

非生産的、旧態依然とした高齢者医療のコストにも目を向けられるようになってきました。その"非効率的なエコシステム"を存続させるためには、社会の他の部分で得たお金を回してくるしかないわけで、そこから利益を得ている医療業界がこれからさらに厳しくなる日本経済の中で問題視されるのは当然だとは思います。

 

ちなみに単純に医者が許せないという反応以外で印象的だったのは、「医者には自浄能力がない」というものでした。

「医クラのなかでも常識のあるアカウントはあったが、結局自分たちで医師会や分科会に反乱を起こして国民のためになる行動を起こさなかったから、同じ穴のムジナだ」という種のものです。

そんなこと言われても...とは思いますが、たしかに他の業界からみたら十把一絡げにみられる、ということでしょう。

とても不本意だけど、仕方ありません。

 

かつてペスト大流行した中世の時代、ペストを全然治療できない医者が、社会のなかで役立たずとして迫害を受けた、という話を聞いたことがあります。

パンデミックや戦争のような、普通の人間の想像の範囲を超えた危機がやってきたとき、危機に対応する役割を持った専門集団でも、平時の武器を以てしてはいくら対応しても対応しきれません。

仕方なくても他からみると全く期待外れで、危機が去ったあと、その集団に平時に持っていた尊敬の念さえを消え失せてしまう、ということがあるのかもしれません。

 

それが今回の医者ヘイトの本質なんじゃないかと思います。

戦争で負けたら、たしかに兵士は期待はずれだったのかもしれないけど、彼らは死んでいる。彼らを責める人はいない。

しかし、今回のコロナ禍での医者達は、コロナという戦争級の危機に対して戦いに赴いて、バタバタと死んでいったわけではない。

医者が普段特別な存在と思われているのは、危機の際にまず自分が死ぬ覚悟があるからだと潜在的に思われていたからなのかもしれません。

なのに実際は殉職をしようとせず、病院の感染対策だとかいって自分たちが逃げ回っているように見えた。自分たちは安全圏にいながら、人に色々と指図する。自分たちは死ぬ覚悟もないのに、なんであんなに偉そうなんだ、と思われるのはある意味仕方なかったのかもな、という気もします。