ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

"食糧危機"と"オピオイド危機"

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。

 

今、これまでの概ね平和だった世界がこのまま継続しないんじゃないか?というような大きな不安感が世界を覆っている気がします。

コロナとかウクライナ戦争、エネルギー危機、中国台湾問題など挙げるだけでも不安要素だらけです。

 

実は世界で危機が叫ばれているのに、日本で話題になりにくい他の不安要素が気になります。

食糧危機」と、「オピオイド危機(Opioid Crisis)」です。

 

ちょうど2つ目に止まった記事がありました。

 

アメリカのニュースを見ていると、このオピオイドの話がよく出てくるんですよね。

アメリカではオキシコンチンが誤った使われ方をして、爆発的に売られた時期があったりしたのが初めの原因なのですが、オピオイドの中毒になる人がどんどん増えて死者も加速度的に増えています。

目下の問題薬剤はフェンタニルおよびその類似製剤のようですが、麻酔科医として馴染みのあるこの薬が大量の元来健康な人間を殺している、というのはとても複雑な気持ちになります。

とにかくあのトランプですら国家非常事態宣言を出すレベルで、アメリカはオピオイドに蝕まれています。

アヘン戦争の原因を思わせるような状況が世界最強国家で起こっている、というのはとても注目すべき事態であると思います。

 

もう一つは食糧危機です。原因は総合的なものです。

地球温暖化により気候変動が起こり、これまで穀物がとれていた場所で収穫できなくなってきている。

地域紛争は解決しないので、人がより収穫できる場所に自由に移動することも簡単ではない。

中国が、肥料などを自分の側にいる側にしか供給しないことなど、ブロック経済化も食料の増産を妨げている一つの原因になっているようです。

そこへコロナによる物流の混乱により、食糧生産に関わる人手不足などが起こって今のような事態になっていると考えられます。

 

エネルギーとか、食料とか、人間が生き物として生きていくために必要なモノが足りなくなっている、というのは、これまで生きてきた中であまりない感覚なので、すごく不安を感じます。

これまでの人類の起こしてきたほとんどの戦争の遠因は、エネルギーや食料の奪い合いである、というような話を聞いたことがあります。

コロナはもちろん怖いですが、そういう大きな危機と比べればむしろリスクとしては語るに値しないレベルの事象にも感じます。

 

むしろ、愚かな人間が騒ぎ立てることによってもっと大きな危機を悪化させる要素の一つにしかならない部類のことでではないか?

僕がコロナなんてもうどうでもいいんだ、忘れることがベストである、といつも言っているのはそういう考えからです。

 

高い教育を受けた、国を背負っていくべきリーダー層にとって必要なのは、グローバルな視点に立った真に重要な事柄に対する理解であり解決であって、反ワクチンの人を叩くようなことではないのにな、と思うことがあります。

 

今の日本の閉塞状況から、一気に明るい未来を提示してくれるような人は、これから生まれてくるのでしょうか。