ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

塩野義製薬は"前科者"なのか

こんにちは、ロスジェネ勤務医です。

 

塩野義製薬が新型コロナの内服薬を開発したようです。承認申請の段階まですでにきているようです。

www.yomiuri.co.jp

 

この薬について、国民から人気のない甘利さんがこんなツイートをしたことで話が少しややこしくなっています。

 

塩野義製薬が"前科"がある、いう話が持ち出されて、いろいろみんな言っていますね。

 

今回の内服薬についてはまた違う話だと思うので、とりあえずあまりまだ断定的なことをいうのはよくないとは思います。

 

何はともあれ、思ったのは、医者の発想と世間の発想はやはり違うなぁということです。

 

「前科」のツイートの人も、悪気はなくて、製薬会社が以前「医学的に問題のある行動をした」と思っているわけで、それを広く知ってもらいたいと感じたのでしょう。

確かにゾフルーザはなかなかひどかった。

 

しかし、塩野義製薬を含め、製薬会社はあくまで企業であり、利潤を求めます。

塩野義製薬も日本有数の大企業であり、世界中の多くの人のために薬を作って幸せに貢献しているわけです。

ゾフルーザの時は確かに行儀が悪かったかもしれませんが、そういうことも含め企業努力をしなければ、最悪倒産して薬を提供できなくなって、困る人がたくさん出るかもしれません。

 

甘利さんは政治家であり、いろんな人の思いを代表する存在であるべきです。医者とか企業の方ばかりをみて発信することがあるとすれば、そっちのほうが問題です。

特にあの年代の人は、「日本の技術は世界一」という感覚がいまだに抜けきれていないので、これだけ経ってもコロナ治療薬が日本発で生まれないことに忸怩たる思いがあったのでしょう。

 

 

自分のそういう感覚と、一般人の一部のそういう感覚を持っている人の思いとで、あのようなツイートをしたのだと思います。

そういう意味で僕は、あの発信がそんなに悪いものだとは思いませんでした。

 

 

どちらにしても、粉飾決算をしているわけでもなく、ビジネスの面からはまともに運営されている企業に対して、「前科」なんて言葉はすこしきつすぎるんじゃないかとは思いました。