ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

我々が自覚していない「医師目線」の値打ち

こんにちは、コッカーマリン(@losgenedoctor)です。

 

m3やメドピアのサイトでポイントをよくもらっているんですが、ちらっとみる文言に「医師目線で」というのがよくあるのに気付きました。

この薬の処方感覚を医師目線で解説します、みたいなやつです。

 

なにかの薬や治療法が理論的にどう効くのかというのは解説を読んだら分かるとして、実際に処方してみて患者さんに効くのかどうか、評判はどんな感じなのかなどは実際に臨床やってる先生の感想を聞いてみたいですよね。

この現場感覚ってすごく値打ちがあります

 

麻酔科領域でも今「レミマゾラム」というのが出てきていますが、治験の段階で使った先生の感想みたいなのってすごく聞いてみたいです。

製薬会社は大抵良い所しか教えてくれませんので。

 

臨床ではデータ上の良し悪しとはまた別に、ある治療法を使った際の手応え、みたいなのが結構重要で、長期的にみて患者さんに良いことをしているかどうかとはまた別の基準でつい使ってしまう治療法、みたいなのがあります。

単に自分が使い慣れているかどうか、ってのもかなり影響しますが。

 

これと同じようなことを専門範囲外のことについて他科の先生に聞く時に感じることがあります。昔経鼻挿管で出血して、ボスミンタンポンを入れようと思ったとき、何を使うかは教えてもらったのですが、実際に自分でやったことなかったので怖くて、結局来てもらったことがあります。

ちょっと専門外のことって、いくらちょっとしたことでも怖くてやれないものです。麻酔科が使うivPCAでも、他科の先生が自分でやるときは量や指示の仕方など、いちいちこっちに聞いてこられますよね。それも同じだと思います。

逆に教科書にこう書いているから、その通りやりました、って何でもかんでもやっている医者はヤバい。 

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自分では当たり前にやっていることだけど、他からみたら実はすごく値打ちのあることっていっぱいありそうですよね。今鼻息の荒いm3などの会社がやろうとしていることって、こういうことのマネタイズなんじゃないでしょうか。

 

自分たちの専門的な経験や知識が、実は使い方によっては宝の山である、という自覚はしておかないと損することがあるかもしれません。