ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

トイレットペーパーの買いだめは本当に愚かな行為なのか

こんにちは、コッカーマリンです。

 

コロナウイルスでモノが無くなるかも、ということでトイレットペーパーやティッシュペーパーを買い込む人が多いようで、たしかにこの間近所のスーパーで見たら全然ありませんでした。

 

オイルショックの時にトイレットペーパーが無くなった、という笑い話がありましたが、実は全然変わってなかったということですね。

なにか世界がピンチっぽい時で、なんか自分にも関係ありそう、と思うと

「日持ちして、生活に絶対いるもの、なんとなく思いつくもの、みんなも買い込んでいるもの」

を買おうとするのは人間の性みたいなもんなんでしょうね。

100年後も多分同じでしょう。

 

うちはそんなの買い込まなかったので、トイレットペーパーは大丈夫なんですがティッシュペーパーの家の中の在庫がやや寂しくなってきました。

別に無いなら無いで問題ないものなので、そのうち出てくるのを待っていますけど。

 

コロナウイルスの今回の騒ぎくらいでこれだけ混乱するんだから、中東の紛争地域とか戦争とかの時、物資が無いのがいかに大変なのかちょっと想像できますよね。

ほんと大変だと思います。

食べるもの飲むものが、必要な時に入らないかもという状態って、凄まじいでしょうね。。

 

買い込む人、もちろんアホだとは思うんですけど、実際にたくさん買い込む人がいたらいくら平常通り世界に存在しても手に入らなくなるんですよね。

お金出して売買が成立したら(値段は需給で決まるかもしれないですが)、みんなが自由にモノをいくらでも買える今の資本主義社会ではありえる状態です。

こういう生活必需品って、需給で値段を簡単に上げられないという事情もあると思いますが。

 

ティッシュペーパーなんて日本でほとんど作っているのに買い込むのはアホだ、といくら賢い人たちが言っても、実際に店頭から無くなっている。

初めはタカをくくっていた人たちも、実は足りないからじゃないか?って思い始める。。

 

本当にモノが無くなって、生活に困る事態になった時、パニックのはじめの方でアホみたいに並んで買い漁った人が結局笑う、という状況はありえるのでしょうか。

もちろん現代でも十分ありえると思います。

 

まぁトイレットペーパーが足りない、くらいの状況なら"頭のいい情強"の人たちも笑ってバカにしていられますが、いくら正しい情報を持っていてデータに基づいた主張をしていても実際に食べるものが無くなれば困るのは同じですよね。

生きるために食べて寝ないといけない人間という動物にとって、「科学的に正しいこと」って無力です。

 

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戦後の混乱の時期とかそういうのあったんじゃないでしょうか。

現代の金持ち資産家土地持ちの家も、一部はもとを正せはそういうところから生まれているという話も聞きます。

 

そう思うとイレットペーパーの買い込みを「愚かな行為」と簡単に断定してしまっていいのかどうか

今回の騒動をみていて、ある程度の知識人(のつもり)の自分としても結構自問自答してしまいます。

 

モノがないという話だけではなくて、これって突き詰めると戦争で敵が攻めてきた時に、自分の家族が殺されそうになったら自分は相手を殺すか、というところまでいきそうです。

「人を殺すのは悪である」という、平時なら当たり前で100%正しそうな話も、そんな状況なら無力ですよね。

 

人を殺すのは正義に反する。

ボクは人を殺さない、だからボクの家族もボクも殺してもらって構わない。

ってならんでしょう。

 

自分の考えている常識とか規範が、実は社会が安定している平衡状態に立脚していることを改めて感じます。

混乱しためんどくさい事態は嫌なので、早くコロナ騒動が終息して「平時」に戻って欲しいと思いますけどね。

と同時に世の中がちゃぶ台返しみたいな状況になっても、ちゃんと対応していける準備もしておきたいところです。