ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

コロナウイルス騒動で感じたこと

こんにちは、コッカーマリンです。

 

1月から続くコロナウイルスの感染拡大とそれをめぐる騒動。

中国では拡大が一段落する兆しが見えてきて、また疫学的な特徴もだいぶ分かってきて、少し安心できるような状況にもなってきたように思えます。

 

ダイヤモンド・プリンセス号 に関する岩田先生と高山先生、厚生省の意見の食い違いとかツイッターみてたらその話題ばかりですね。

Taka先生と高須クリニックの院長先生とのやりとりも記憶に新しいです。

医者ならいろんな「文脈」が分かり、それぞれそれなりの意見があるのでちょっと投稿したくなる、そんな感じありますよね。

とりあえずツイッターやってる医者はもう頭の中コロナウイルスのことでいっぱいなんじゃないでしょうか。

 

ツイッターだけでなく、テレビなどからも情報もみているといろいろ学びがありましたね。人間というものの本質が見えてくるようでした。

 

まずコロナウイルスが発生して、「こればやばい!!」「日本中に蔓延して何百万人死ぬかも!!」「どうやらコロナウイルスは人為的に作られたものらしい...」みたいなパニック・陰謀論みたいなのを大げさに煽る人がたくさんいました。

そういう「えーーーー!?」みたいな話のほうが拡散されやすいし、

「もう終わりです。でもこの予想が外れることを望みます」

って最後に付け加えたら免責にもなりますしね。

 

こういうのって文系的だなぁって思うんですよね。

作家の勘、、とか。

文系脳というのは現実を分析するということはやらずに、自分がたまたま目にした情報と自分の中の好き嫌い・気分をかけ合わせて何か考えを形成するようにできてるんだなぁ、と正直思いました。

まぁ一部の文系の人でしょうけど。

 

理系脳は逆にデータを分析して、自分の中の偏見とか勘とかを排して考えるように調教されているので、文系っぽいというかアホそうに騒ぐ人をすごく嫌います。

 

で、データ無視で騒ぎ立てる人たちをついキツい言葉、エリートっぽい言い方で攻めてしまうんですね。

エリートからするとほとんどの人間は科学的思考ができないアホに見えるので、表面上隠しててもどうしてもその気持ちがどこかに出てしまう。

ツイッターでさえもたくさんツイートしたらどうしても出ちゃいますよね。

 

そして不思議なもんで言われた方は敏感に感じ取っちゃうんですよね。正しいデータを提示されてもそれは見ずに、馬鹿にされているところだけに反感持っちゃう。

なのでエリート達がいくら正しい情報を発信しても、多くの人に全然広がらず結果として意味ない、ということになってしまう。

 

さらに悪いことに「理系エリート達が正しい情報と思っていること」が、こういう人類がまだ経験したことのない状況に対してはどんどん変化していってしまうので、「前言ってたことと違うじゃないか」ってなりやすい。

本当に正しい情報というのは「よく分かりません」であっても、それじゃ全然何をしたらいいかわからないですからね。

 

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ツイッターばかり見てると勘違いしてしまうんですが、普通に職場にいるような人にコロナウイルスのことやそれをめぐる騒動について話を振っても、あんまりみんな何も知らないんですよね。

「コロナウイルスって要は風邪みたいなもんなんでしょ!」みたいなざっくりした意見は持っている人もいますけど、これっていわゆる「正常化バイアス」だよなって思ったり。

 

これだけインターネットが広まった時代でも、情報って白い絵の具に黒の絵の具をちょっと混ぜたときにすぐに拡散するような感じでは広がらないんですね。

インターネット上にたくさん情報があっても、インターネットを見なければわからないし、インターネットみたとしても自分が見たい情報しかみないから、永遠に情報に接することがない。

 

こういう人にはやはり「政府の見解」とか「職場の正式な方針」みたいなのが大事なんですよね。

なので今回政府が公的なイベントなどの中止などの決定について「各自治体・団体の判断に任せる」と見解を出したのはあんまり良くないなと思いました。

honichi.com

 

とにかく今できることは、体調を整えて、人混みになるべく行かず、外から帰ったら手洗いうがい、くらいにしかないでしょう。

もっと休みが取りやすい雰囲気に社会がなればいいなとは思いますけどね。

 

コロナウイルスだけではなく、いつも何らのリスクにみんな晒されていることを忘れず、対策できることはして、過大に恐怖に支配されることのないメンタルを鍛える、そんなところでしょう。