こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。
ロシア対ウクライナの戦争、ロシアが一気に占領して集結するのかと思いきや、ウクライナが草の根の強い抵抗を見せて、一時ロシアを押し返しているという状況のようです。ロシアが全勢力を一気に投入すればさすがに陥落するんでしょうが、西側諸国の反発、経済制裁も強くなるのでなかなかそれもできないのでしょう。
この戦争について、いろいろな意見がでてきています。
基本的にはコロナと違って、明確な悪役(プーチン)がいるので、意見は分かれにくくて、ウクライナ、ゼレンスキー大統領頑張れ、プーチンふざけるな!というような意見が多いです。
このなかで、結構興味深いなと思ったのは、サッカーの本田圭佑氏の意見と、橋下徹氏の意見でした。
結構どちらも"逆張り"といっていいんじゃないでしょうか。
プーチン大統領の記者会見を見たけど、もうウクライナがNATOへの参加拒否するしかないなという感想。
— Keisuke Honda (@kskgroup2017) February 23, 2022
僕が知ってるロシアのリーダーってのはここからの交渉は一切通用しない。
「解決のために窓口は開いてる」というのはウクライナがNATOへ参加しないという1択しか受け付けない窓口やと思ってる。
本田圭佑氏の主張は、要するに「もうこうなってしまった以上、戦争を止めるためにウクライナが譲歩するしかない」ということでしょう。
そして橋下徹氏が一番言いたいことは、「NATOの政治家が悪い」ということだな、と受け取りました。
「プーチンが悪いんだ、そのプーチンに権力を与えているロシアという国も悪い、大国に侵略されているウクライナを助けよう」という、順張りの意見ではないですよね。
この二人ほど有名でなくても、SNSで逆張りの意見を言っている人は結構多いです。
プーチン大統領がやり過ぎであることは言うまでもないが、ロシア側にこういうちょっかいを出してウクライナ国民を命の危険に晒しているゼレンスキー大統領の責任は重い。自分で国民を危険に晒しておいて国家総動員『お前ら戦え!』とか正気とは思えない。私はそう思う。 pic.twitter.com/C5o8TiScEB
— テキトー (@sokosokosokosan) March 2, 2022
コロナに関する議論の時は、自分も結構逆張りの意見多かったなぁ、と思ったりしますが、とにかく「逆張り脳」みたいな人は一定数います。
それが行き過ぎると、ノーマスク派、反ワクチン派、みたいになってしまうんですが、マスコミとか、SNSでみんなが言っていることを何となく正しいんだろうと信じてしまう発想もあんまり良くありません。
今回のロシアーウクライナの話をどう捉えるかは、歴史をどのレベルから俯瞰してみるかで結構変わってしまうとは思います。ロシア革命からの社会主義的DNA、ソビエト連邦崩壊からNATOからどんどん侵略されているという被害妄想的危機感、そういうのは自分がロシア人でないと分からないかもしれません。ロシア国内ではプーチンがずっと支持されてきた、という事実は無視できない。
ただ、何十年単位の「歴史予後」より、数年単位で悪いことが起きないほうがみんな嬉しいと思うし、僕もそっちの方がいいので、ロシアのように世界の大半の国から批判されても暴力で覇権を奪ってしまおうという発想の国が存在するのは勘弁ですよね。とにかく今回のようなこういう「侵略」には、直感的にNOといいたいとことです。
そういう観点からいうと、橋下徹氏や本田圭佑氏の意見というのは、どうも違和感があります。とにもかくにも、ロシアが悪いんじゃないの?という反応になりがちです。
しかし、コロナでの議論でも学びましたが、そういう逆張り意見にも、それなりの聞くべきポイントはあるんだよな、ということです。
実際のロシアで活動していた本田圭佑氏が、「ロシア人的リーダーには交渉が通用しない」というのは、結構なるほどな、と思いました。
橋下徹氏の話にもある通り、NATOの指導者たちは、結局自国のことしか考えず、欧州的価値観というものを、しっかり守る戦いをしていないようにみえます。
いろいろな意見があって、それぞれが共存する社会というのは素晴らしいと思います。今回の戦争に関する色々な意見をみて、改めて思いました。