こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。
僕はふるさと納税の紹介なんていうエントリーをよく書きますが、「ふるさと納税」というものをそもそもやるべきか、やるべきじゃないのか?ということについて考えてみます。
ふるさと納税は国の制度で、「地方創生」の一環として行われています。
すごく簡単にいうと、都会に住んでいる人が本来自分が住んでいる自治体に払うはずの住民税を、代わりに他の自治体(多くは地方)に納税するという仕組みです。
国全体としては税金として取る金額は同じなのですが、受け取る主体が
都会の自治体→地方の自治体
に変更される、ということです。
そんな面倒くさいことをするお礼に、返礼品というのが地方自治体から納税してくれた人に渡されます。
その返礼品が高すぎるとかいう話題があるので、どうしても返礼品をメインに話が広がる傾向があるのですが、基本的に問題があるとしたらこの
都会の自治体→地方の自治体
の税収の移転になります。
都会で税金を使ってサポートしないといけない人、というのは例えば子供の保育園とか、公園の整備、というイメージがあります。
地方より都会のほうが子供多いですからね。
そして、地方には高齢者が多いので、地方に渡ったお金はやはり地方の高齢者を支えることに使われる傾向はきっとあると思います。
総務省のサイトでは、「地方の子供」という、どちらかというとすごく少数派の人がメインの写真に据えられていますが。
もちろん、都会にも老人はたくさんいるし、本当に地方の産業活性化に使われている部分もあるとは思うのですが、全体としてのベクトルはきっとそういうふうになっているに違いありません。
今、ネットの世界では「高齢者に使うお金を絞っていくべき、若い人にもっとお金がまわるように」という意見が大きくなっていますが、ふるさと納税というのは実はそれに反した税制度になります。
なので、「私はふるさと納税なんてしない、自分の住んでいる自治体に納税したい」といって、ふるさと納税をしない人がいます。
それはそれでありだと思います。
こういうのは人それぞれの信条なので、何が良いも悪いもないんですが、結構難しい問題ですよね。
「税金は庶民にとっては根源的に悪である」
「徴税という国家の暴力に対しては合法な範囲で徹底的に逃れようとするくらいで丁度いい」
という考え方もあって、それはそれで正しいとも思います。
ちなみに僕は限界まで毎年やっています。
ブログのネタにもするレベルなわけです。
上に書いたような意識の高いことを、ずっとそもそも考えたこともありませんでした。ブログ書いたり、いろんな人の話を聞いたりする中でなるほどなぁ、と感じるようになっただけのことです。
そういうことを知ったときにはすでにふるさと納税を毎月するのが生活のなかに入り込んでいたので、もうやめられなくなりました。
そのほかにたくさん税金払っているので許してくれ、という他ないですね。
そもそも国はこの制度をいつまでやるんでしょうか。
実は本当にこれは素晴らしい政策で、日本全体が地方から地盤沈下するのを防いでいるのかもしれません。