ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

西浦教授の保健所ツイートを見て

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。

 

先日この西浦博氏のツイートが炎上していました。

 

これが炎上するのは仕方がないかな、という気がします。一部の保健所の、証拠もない見聞きした情報を、影響力のある人間が拡散するという事自体が問題だし、感染症対策で責任者的立場でいろいろやった人間が、その影響で仕事をすることになった人たちを揶揄するような発言はするべきではなかったでしょう。

 

SNSというのは、うまく使いこなすには独立した能力が必要で、すごく高い立場にいるような人は上手に使えるとか、勉強のできる人がうまく運用できるとか、単純にそういうものでもありません。

 

でも、特にテキストを扱うような仕事(アカデミックな場所にいる人とか)の人の一部は、Twitterはテキスト中心の発信手段だから、どうしても自分はうまくやれると思ってしまう人がいるようです。

以前から僕は言っていますが、Twitterの世界に勝ち負けがあるとしたら、「Twitterで得た情報」>「Twitterで受けた嫌な思い」の人が勝ちなんだよ、と思うんですよね。

西浦さんのはじめに書いたツイートのように、あの立場の人にとって百害あって一利なしのようなつぶやきをわざわざ書き込むべきではなかった。

 

もし炎上狙いで、Twitterの世界でこれからインフルーエンスを高めていきたいみたいな人なら、保健所批判をやってみてもいいかもしれませんが、西浦さんなんてこれ以上有名になれないレベルで有名な人で、そんな必要もない。

 

なのに、つぶやいてしまうんですよね。人間って。

武器(Twitterアカウント)があると、それを使いたくなる。中毒のようなものです。

 

西浦さんのあのツイートにしたって、多分これは書いちゃだめなことだろう、って心のどこかでは分かっているんだけど、どうしても保健所がダメだと強く思ってしまうので、まぁいいかと書き込んでしまう。

 

そういうことを、Twitterアカウントを持っている限り何度もやってしまう。

言葉ってすごい力があるので、そのたびに皆の信用をなくし、自分にとって何も良いことは生まれない。

あの人は変なこと書き込むけど、でも本当は立派な素晴らしい人ですよ、みたいに思い続けてくれる人は僅かです。

損得勘定でいえば、まったく損なことばかりです。

 

昔はTwitterなんて無かったので、ついうっかりしょうもない自分に損しかないことを広めてしまう、なんてことはありませんでした。

西浦さんが内心で何を思っていようが、どこか偉い立場ですごい研究を今でもし続けているんだろうな、とみんながイメージして終わりだったわけです。

 

心臓外科学会の炎上騒動みたいなのもありましたが、Twitterは気軽にできるけど、かなり怖いものである、というのをもっと皆が理解する必要はありそうです。