ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

SDGの話が盛んに言われる理由

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。

 

テレビをみていても「地元の高校生がSDGに配慮したアイデアで考えた商品を実際に売り出しました」的な話よく出てきます。

新しい商品を紹介する記事なんかでもサステナブルに配慮した製品ですとかいうのがウリになっていたりするし、パタゴニアなんかSDGやりまくりみたいなブランドがいつの間にかすごくイケてるブランドになっていたりします。

 

資源が有限であるのは分かっているので、有効に無駄なくいきましょうというのが良いことなのは分かるのですが、世の中全体がSDGの話をしているのって、突然感が僕にはあります。

突然出てきた話ではないんでしょうけど。

 

全然まとまりそうにないですが、なんとなく理由を考えてみると、やはりこれまでの成長軌道に乗ってきた人類のあり方そのものが変わっていく場面なんであろう、とは思います。

出生率が話題になりますが、フランスの出生率が日本よりいくら高いと言ったって2を切っているわけで、世界中で近未来の人口減は避けられないでしょう。

社会を築いて運営し、皆が自己実現というか、自分の幸せを追求し始めたら、人口というのは次第に減っていくものである、という身の蓋もない現実をみるような気がします。

 

では人類はこのまま滅亡への道?というと、そんなこともないと思います。

イナゴ大量発生みたいなニュースって何年かに一度聞きますが、何ヶ月かで絶対収まります。ある種が何らかの増える要因が重なった時に一過性に増えて、増えすぎて、それによって減る要因が出てきて、自然と減り、また次の増える時期を伺う、というようなことを繰り返す。

そういうことが、人間でも起きるというだけなのかもしれません。ただ、起こるスパンが長すぎて、今生きている自分が、自分の生きている間に起きることとしてリアルに心配するようなことでは全く無い気もします。

 

ただ、何かしら大きな変革期にあるんじゃないかとは思います。人類の歴史って結構変化に富んでいるので、人生の中で一度くらい大きな変革の時期がくるのって普通にある。

ここ200年(たったの人間3人分ですよ?)の間に、明治維新、日清日露戦争、太平洋戦争、高度経済成長、バブル崩壊、失われた30年、そしてコロナがあったわけです。

上の世代の生き方や考え方を真似ていればそれでOKだろう、と思えていた世代って、考えたら我々の親世代、つまり団塊の世代くらいなんじゃないでしょうか。

 

大量消費社会、モノがいくらでも供給される、資源は無尽蔵にあると考えていて差し支えないんだ、という考え方を改めないといけない状況に実はなっている。

僕はSDGというのは単なる欧米資本主義者の単なるメシの種なんじゃないか?という思いは捨てきれないのですが、

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長期的にはやはり「持続可能性」みたいな議論は避けて通れないのでしょう。

 

僕は親なので、自分だけじゃなく、自分の子供の未来くらいまではいろいろと気になります。

これからの時代に最適化した生き方というのはどういうものだろうか?などふわっと考えることがあります。自分はもうそんなに大きくは生き方変えられないけど、子供がちゃんと生きていけるように何かしら筋道みたいなものを、親である自分が掴む手助けをするべきなんじゃないか?とか多分無駄なことを考えてしまうものです。

 

SDG的なことに興味があるのは、意外と若い人という印象があります。大量消費社会に違和感を感じにくい世代って、意外と我々までくらいで、10歳年下くらいからはわりと自分が欲しいと思うものしか買わない、みたいな考え方が身についていたりします。

 

そこに自分との「ギャップ」があるということを十分に意識して、それでも何かしらの「SDGが語られる文脈」を俯瞰した意見を子供に教えられたらな、と思ったりします。