こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。
僕はよくAmazonのサクラレビュー検知サービス「サクラチェッカー」について言及しているのですが、僕があのサービスのことが気になるのは、実際に使って参考になるという理由だけではないんですよ。
今回イーロン・マスクのTwitter買収と、それに続くいろいろな改革案についての話をみるにつけ、その思いが強くなりました。
イーロン・マスク、Twitterの問題についていろいろ言っていますが、ボット(bot)アカウントが多すぎて言論の場としてのTwitterを汚しているとか、そういうこと言っていますよね。
イーロン・マスクの考えている通りになるかどうかは別として、確かにTwitterはボットみたいなアカウントが多い。
情報商材のリンク踏ませようとするようなスパムまがいのアカウントもあるし、特にTwitter内検索とかすると、確かによく出くわします。
Twitterであれグーグルであれ、みんなが見に集まるサービスは、それを正しく使おうとする人ばかりではありません。ネットビジネスだとかいって、無料でボットアカウントをたくさん作って悪用しようとする人は絶対出てきます。
そのようなプラットホームは、常にそういう勢力との戦いになります。
そこでAmazonなのですが、スパムボットが一番被害を出している場所なんじゃないかと思うんですよね。
いわゆる「中華製デバイス+サクラレビュー」みたいな、そういうやつです。
何を買うにしても、検索窓に入れてクリックすると、謎のメーカーのものばかりが並びます。
レビューも1,000とか10,000とか異常な数のものがあって上位に来ていたり、いったいAmazonのレビュー投稿管理はどうなっているんだろう?と思わざるを得ません。
レビューの重要性は今に始まったことではないですが、みな実際に見ていない商品を買うのに実際に買った他人の書いたレビューというものを参考にします。
物によっては商品自体の性能よりも、「星5のついたレビューがたくさんある」ことが重要だったりするのです。
Amazonで売っているものは実際にお金を出して買うものなので、Amazonのレビューを操作するということはTwitterでボットアカウント流すより罪深いと思います。
罪深いということは、経済を歪めて、効率的に皆が生きることの障害になるということです。
僕がイーロン・マスクだったら、Twitterの次はAmazonを買収しようと考えるかもしれません。
Amazonは実はサービスがもう硬直化し始めていて、進化が止まり始めている気もします。
そこへボット対策をしない運営。
こういうのは、たいていアメリカの場合、他所から改革の手が入ってくるパターンです。
こういう流れから考えると、「サクラチェッカー」はネットサービスの時代の大きな流れに沿った、非常に重要なサービスだと個人的には思います。
「サクラレビュー」という非常に重要な問題点に、真っ向から向き合うネットサービスです。
誰かそういうのが好きな人が、こんなサービス作っているんだな、くらいの感覚では全く見ていません。
みんなが大切なお金を使って物を買う時、実物を見ずになにを参考にするか?
その時の「レビュー」というものの重要性を考えてみて下さい。
リテラシーの高い人なら、サクラレビューかどうかは見抜けると思いますが、嘘のレビューに騙されて嘘の商品を買わされ、また別のものを買い直す羽目になる人はたくさんいると思います。
これってTwitterのbotよりよっぽど悪い。
本当はAmazonがやるべきことですが、あの会社はどうやら本気で対策するつもりはないようです。
サクラレビューで客が買ったとしてもそれは自己責任で、また買い直すならその分手数料で自分の会社が儲かるからいいや、と思ってさえいるのかもしれません。
とにかく、何か買うときはAmazonのレビューだけでなく、サクラチェッカーの点数を一度チェックする習慣は付けた方が良いと思います。
そして今後の「サクラチェッカー」がどうなっていくのか、非常に興味を持って見ています。