ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

幼児にもマスクを着けさせろという非常識が出てくる背景

こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedocotor)です。

 

こんなニュース記事を読んで愕然としました。

news.yahoo.co.jp

 

 

フライト先生のおっしゃるとおりで、幼児を現に育てている身からすると、「2歳以上の幼児にマスクを着けるのを推奨する」なんていうのはありえません

子供なんて、マスク嫌がるしすぐ汚い手で触るし、落としてそのままそれを着けるし、普通にズレたまま使うし、どこかに落としてきたりするし、「子供も感染広げるから子供にもマスクを着けさせよう」なんてのは机上の空論です。

そもそも顔色がお互い分からなくなるからそういう面の問題点もあるだろうし、息がしにくくなってそういう面の心配もあります。

 

幼児にマスクを着けさせるだけで感染拡大防止になるんだったら、やったらいいじゃないかと言う意見もあるでしょう。子供を現に育てていない人からすると、そう何となく感じてしまうのも仕方ないかもしれません。

幼児に常にマスクを着けさせる明らかなデメリットも、特に現時点で確立された話があるわけではありません。

 

しかし、子供を必死で育てている身からすると、子供に少しでも長期的なデメリットのある(かもしれない)事柄を、社会のためだと言って強制されたら全力で抵抗しようと思うものです。

マスクのせいで、お互いの表情がわからなくなったり、全力で走り回れなくなったらいやじゃないですか。

ツイッターには書けませんが、どこかの高齢者がコロナで亡くなることよりも、自分の子供が社会から阻害されず健康に育つことを親は願うものです。

 

厚生労働大臣やら知事やらが、そういうナンセンスな話をしてしまうのは何故でしょう。きっと強制では無いでしょうが、「推奨」という形になったとしても、公的なものになることはとても問題があります。

 

うちの場合、今でもお店やモールに入るときはきちんとマスクを着けさせていますが、道を歩いたり公園で遊ばせている時は着けさせていません。しかし、外にいる時は喋ってなくてもマスクを着けないと駄目だと思うような人もいて、なにか白い目で見られている気がするときもあります

公的に「幼児もマスク」とされると、そういった白い目が正当化されてしまうことになります。それはもう子育て世代としては許容できることではありません。感染対策としても大した意義もなさそうな義務を負うという意味でも、問題があります。

 

なぜそんな話がでてくるか、というと、要するに決める人が子育て世代ではない、または子育て世代ではない人の方ばかりみて議論をしているからです。

若い世代は、現役で働いているので政治に働きかける暇なんてありません。政治家との接点もない。政治家からすると、直接接することが少ない人達で、とてもマイナーな存在にうつっているはずです。

 

昨今のダイバーシティの考え方はこういった場合に重要なんだなと考えさせられます。周りと人種が違う立場だとか、LGBTの立場、そういうマイナーな立場に自分がいない場合は思いもよらないことですが、子育て世代という、今の社会ではマイナーと呼べる存在になるととてもリアルにその重要性を感じます。

 

社会で力を持っている人が自分の考えだけで狭小な結論を出してしまうことは、なるほど、多分に問題がありますね。

こういうのは、やはり自分が当事者にならない分からない。

 

世界で起こってきているダイバーシティ推進の考え方は、こういった面で考えると理解ができます。多数決で力を持つ人の意見を通していっても、世の中は良くならない、ということですね。

世界が持続可能性を考えるとき、力を持たない子供や子育て世代の声は、無理矢理にでも嵩上げしてあげなければないない、ということでしょう。

とはいっても日本の社会にはそもそもこのダイバーシティの考え方が浸透していないので、「幼児にマスク」が公的にアナウンスされる可能性は結構あるんじゃないかと思いますが。