こんにちは、ロスジェネ勤務医(@losgenedoctor)です。
訪問診療って、人の家に乗り込むっていう凄まじいリスクを伴う仕事っていうことを改めて感じた。その他インフラ系の仕事、役所の仕事でも、恐ろしい場面ってありうるんだろうな。https://t.co/DwsM8MM6G7
— ロスジェネ勤務医 (@losgenedoctor) January 28, 2022
訪問診療先の患者家族に、猟銃で撃たれて医師が亡くなられたという事件です。
亡くなられた鈴木先生のご冥福をお祈りします。
ニュースを聞いて、大阪の心療内科クリニックの事件といい、近頃医者が殺される事件が多いな、と思いました。たまたまなのでしょうが、なんだか気持ち悪いと感じてしまいます。
双方の事件とも、たまたま医者が犠牲になったというより、医療という仕事にやはり絡んだものです。
普通に対応していても、逆恨みしてくるような、まったく話の通じない人間も一定の確率でいて、そんな人にも医療はインフラですから、門戸を開いておかなくてはならない。
当たり前ですが、医療ってインフラなんだよな、改めて思いました。
インフラに属する仕事で、医療の他にもとんでもない人間に対応せざるを得ない仕事というのはあります。近くで聞いた話では、市役所の福祉関係の仕事なんていうのも本当に大変そうだなと思いました。
医療の中でも、「外の世界」に近い部署ほどリスクがあるんだと思います。麻酔科なんて、そういう意味ではリスク低いんだろうな、と感じました。
報道されている今回の話の経緯を見ても、これはもう絶対避けられなかっただろうと思います。ここに来いと言われたり、どこにどの時間にいるか分かっていれば、そういう人間に関わった以上こういう目にあう可能性はある。
もちろん道を歩いていて殺される確率もゼロではないですが、インフラ職である以上リスクは相当程度に高いと思われます。
こういう事件の話を聞くと、いろいろとその社会的な意味を考えたりするのですが、いくら考えても単に「そういうリスクがある」としか思えません。◯◯するべきであった、とか、◯◯で予想できなかったのか?というようなものではなく、ある一定の確率で降り掛かってくるリスク。
自分たちも、いつもそういうリスクの上に生きているんだろうな、と感じざるを得ません。
良いことをしたら不幸なことが起きないわけではない。鈴木先生のように、精力的に丁寧に仕事をされていても、突如湧いてくるリスク。
なんだかやるせない気持ちになりましたが、一方でやはり世の中なんてそんなものだろう、という思いもあります。
1ヶ月もしたら、今回のニュースだって、類似のニュースでも出てこない限り、誰も思い出さなくなるでしょう。
ブログの良いのは、こういう自分が思ったことをアーカイブとしてちゃんと残せることなんですよね。
自分と同年代の医者のこの事件を忘れないようにしたいと思います。