ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

緊急事態宣言にいろんな意見がある理由

こんにちは、コッカーマリン(@losgenedoctor)です。

 

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再度の緊急事態宣言が出されそうです。

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緊急事態宣言による経済の落ち込みこそが問題だと訴える声現場の医療崩壊を訴える声(僕のTwitterのタイムラインにはこれが多いです)、欧米と比べて被害は少ないのに医療崩壊してしまった医療界の問題を指摘する声などいろいろが意見がありますね。

 

そもそも「医療」がインフラなのかどうか?ということが理解するのに分かりやすいと思っていて、元気な若い人にしたら医療ってインフラじゃないんですよね。たまに世話になることはあっても、突発的なイベントであっていつもそこにないと生活ができないと感じるインフラではない。水道や電気とは違う。だから医療なんて気にせず経済活動を回せ回せという。

 

 でも高齢者や病気持ちの人にとっては、医療は明らかに馴染みの深いインフラなわけです。そういう人の周りにいる家族にとってもそうですね。いつ病気が悪くなって、病院でなんとかしてもらわないといけない状況になるか分からない。そういう人たちにとってみると普通に病院に行けない状況というのは恐ろしいです。

 

緊急事態宣言は、インフラが壊れたのでそれが普及するまで待ちましょうという話で、震災で水や電気が止まったら経済活動どうのこうの言っている場合ではないので、それと同じですよね。

 

医療をインフラだと思っていない人たちにしたら、これが全くピンとこない。いつ怪我や病気になっても病院に行けば治してもらえるから、経済活動を伸び伸びとやれるんだなぁとはなかなか思えないですよね。医療業界を一つのビジネスとしてみて、責めたりさえするわけです。

 

緊急事態宣言で完全に損をする人がいる以上、議論になるのは当然だと思います。しかし僕は個人的には、まだ冬も始まったばかりだし、今よりもっと酷くなることを考えたら今のこの辺りで緊急事態宣言を出して、強力なメッセージを政府が出すことは必要じゃないかと思います。みんながスーパーやホームセンターに行っているだけでどんどん感染していくような状況は、嫌ですよね。

 

医療業界も問題山盛りで、たしかに外部から手を付けるべきポイントはたくさんあると思います。しかしそれはコロナがあったらといって急にどうこうできる話ではなく、トップダウンで無理矢理変えられるようなものでもない。ただでさえ混乱している今の状況で、アゴラ界隈でみられるような医療界を批判するような意見を訴えるのは混乱に拍車をかけるだけです。医療界をよく知らない「論者」たちが、誰かのせいにしたい世論を代弁しているだけでしょう。

 

緊急事態宣言を出すなら、一つ今回は終了の時期を決めておくのがいいんじゃないかと思います。一ヶ月くらい徹底的にやる。やはり事業者にするといつまで続くのか分からないのが困ると思いますので。

でも商売をしている人は今回の宣言でトドメを刺されるところも多いと思います。そう考えると、今回の内容はツイッターでつぶやくのは怖かったので、ブログ記事にしてみました。