ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

意図せず多くの人に承認を与えてしまった件について

こんにちは、コッカーマリン(@losgenedoctor)です。

 

先日からたくさんいいね頂いたこのツイートに関しての話です。 

 

ワーはる風に言うとたくさんの人の心にさざ波を立ててしまったようですが、いろいろと反応を見ていて気付きもありました。

 

このツイート、とても良いこと書いてあるように見えますが、ウケ狙いじゃなくて本心なんです。

でも僕の言いたいのはまさしく「書いてあることだけ」で、良いこと書いたつもり無かったんです。

 

「医者が患者の笑顔をみたいと思って仕事をしている」というのは良いことである

という前提が読む人の中にあるということだと思います。

しかし僕はそれは良いことである、と言い切るつもりはないんですよね。

 

医者は病気が何かを見つけ、患者に説明し、治せるなら治す、という仕事なわけで別に患者の笑顔なんて本質的には要らないわけです。

 

でも現実の医者達を見ていると、これは...患者を純粋に一人の人間として助けたいって思っちゃってるよね、と思うことがあるんですよ。

それがなぜなのかなぁ。。とぼんやり考えたりしてしまう。

 

ちなみに僕は麻酔科医だし、どっちかというと冷めた立場というんでしょうか、そういう立ち位置なので客観的に見えてしまうのかもしれません。

そんな僕でも患者さんの立場になって、こんな風に手術や麻酔が受けられたらいいだろうなぁ。。ということを常に考えて仕事しています。

鎮痛ばっちりで上手い麻酔をかけても別に給料増えるわけじゃないんですけど。

 

そこで一つの考察がこれで。

「人の命に関わるようなことはお金儲かる儲からないではむしろやれなくて、良い意味での承認欲求でもないとやれないのかもしれない。」

お金がたくさん貰えたからって、目の前の他人の幸せを真剣に願えないだろうな、と思うんです。

やっぱり社会的動物である人間を動かす、一番の報酬って「良い意味での承認欲求」じゃないかなぁ、と思ったんですよね。

 

ただ、ツイートとして書くととても医者の美しい職業倫理を述べた感じになってしまって、意図せず多くの人達に承認を与えるような形になってしまいました。

いや、全然いいんですよ、別に大きな誤解を与えたという感じでもありませんし。全然嫌じゃなかったです。

 

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ただ、言葉というもののパワーはすごくて、放たれた瞬間にそれ自体のパワーで、書いた本人の想像をどんどん飛び越えていくんだなぁ...と大げさに考えたりしました。

 

逆に言うと、ネガティブな言葉というのも同じようなパワーを発揮することがありますよね。「炎上🔥」とか「クソリプ」みたいなやつですよ。

いい話、みんなが承認されて嬉しくなるような言葉が拡散されていい感じに消費されることと、ある意味セットみたいなものなのかもしれませんね。