こんにちは、コッカーマリン(@losgenedoctor)です。
政府が今回の危機に際して、緊急経済対策として108兆円投入することを明言しましたが、よくよく見てみると無利子で「貸す」とか、税金の支払いを猶予するとかいう内容で、実際に「給付」の形になるのはかなり対象が小さく、この記事だけみているとほとんどの国民は自分でなんとかしろ、ということのようですね。
実際に配られるのは3兆円くらいにしかならさそうですね
— ロスジェネ勤務医 (@losgenedoctor) April 9, 2020
108兆円の緊急経済対策、財政支出は39兆円だけ? 現金給付を減らしたい政府の本音=澤田聖陽 https://t.co/r7tTndiFQj
なぜ給付をしないのか。
端的にいうと、そんな余裕がもう国に無いということだと思います。
経済活動が滞っていて、何も生産していない(コロナのせいだからしょうがないんですが、)人たちにお金を配ったら、原理的にはお金の価値が薄まるのは間違いない。
モノの生産が滞っており、コストプッシュインフレの要素もあります。
バッタの害もこれから出てくるでしょう。
このコロナ経済危機で、一番財務省、政府が恐れているのはこのインフレではないかと思うんですよね。
貨幣なんていくらでも作れる、しかしモノは実際に手に入らなくなってきているわけです。
世界同時ハイパーインフレのきっかけを日本がつくるわけにいかない、というかなり差し迫った状況があって、今回のようなかなりの渋い給付になったのではないかと想像しています。
ハイパーインフレになったら大変ですよ。
モノの値段が上がるようには給料は上がらないので、家を失う人、食べ物が買えない人がたくさん出てきます。年金生活者も食べ物が買えなくなります。
電気ガスなど、外国からの輸入に頼ったエネルギー資源はほぼ円の価値の低下と同時に上がるので、街は暗くなるでしょう。
医者の僕だって今の生活が保てるとは思いません。
ハイパーインフレは本当に怖いです。
経済というのは複雑なので、実際にどうなるかは全く分かりませんが、こういう可能性は頭の隅においておかないといけませんね。