こんにちは、コッカーマリン(@losgenedoctor)です。
新型コロナウィルスに感染してはいけません。
すごく単純な話ですが、みんなが恐怖症みたいに気をつけないといけないことです。
自分は若いからどうせ軽症だし、早くかかって免疫つけてしまおう、とか思っている人がいますが、社会の敵と言っていいと思います。
「自分が感染させるかもしれないと思って行動しましょう」みたいな綺麗事はもういらん。
— ロスジェネ勤務医 (@losgenedoctor) March 30, 2020
「自分と家族だけは感染しないようにしてやる」ってみんなが思っていればいいのでは。
しかし、大抵の人間って、忍耐力ないし、すこし先の未来すらリアルに想像することもできない生き物です。
例えば。
コツコツ勉強したらいい成績になって、褒められていい大学・会社に入れて、良い収入が得られるからやりましょう、と分かっているのにやらない。
毎日ジョギングしたら痩せて今よりはイケメンになれて、服が似合うようになりモテる(かもしれない)のに、なかなかやらないでしょ?
命に関することですら、です。
断崖絶壁ギリギリに追い詰められたら恐怖を感じ、必死で死から逃れようとするはずです。リアルでわかりやすいからです。
しかし今ウィルスが迫ってきていているのが分かっていても、目に見えないし、自分の周りに感染者が実際に出ていなかったらリアルに感じられず、どこか他人事としてしか対応できない。
人間というのはそういうもの、ということです。
感染を予防するための手段、3密を避ける、手洗いやうがい、人からの飛沫を吸い込まないようにする、など。
口で言うのは簡単ですが。
3密を避けるのはまぁできるとして、普段の手洗いなど、接触感染を避ける努力をずっと継続して続けられるかどうか。
やっぱりずっとおなじ緊張感をもってやることって難しいと思うんですよね。
家から外に出ない、というのをずっとやり続けられるわけないし。
翻ってウィルスは勤勉です。
条件さえ合えば24時間増え続けるし、疲れてサボったりしない。
こっちがふと気の緩んだ時に、私達の口から鼻から喉から、入り込んでくる。
考えてみるんですが。
難しいことを要求しても、みんな理解できないし結局やらない。
医者ですが、僕もそうです。
極端にいうと、日常生活ずっと清潔看護師みたいな気持ちで動けってことでしょ?
そんなの無理じゃないかな。
2周間くらいだけ、というならいけるんでしょうけど。
何ヶ月も、というかもしかしたら一生かもしれない。
なので完璧にいろいろやろうとせずに、単純なことだけ徹底してやったほうがいいのではと考え始めました。
僕はもういろいろ諦めて、継続できそうなこの2つだけやっています。
もちろん3密に加えて、という意味です。
まずは、
首から上を手で触らない
です。接触感染の予防です。
手洗いもやれるときはやるべきですが、いつも水道があるわけじゃないし、アルコールジェルも手に入りませんよね。
生活必需品を買いに行くだけで、どうしても手で触れないといけない"汚染されてそうなところ"ってあるでしょ?
エレベーターのボタンとか、トイレの出入り口のドアとか。
そんなの触るたびに手洗いなんて、現実的ではない。
というか、一日20回手洗いしていても、一回でもドアを触った手で手洗いせずに目をこすったら、意味ないんですよね。
逆にいつも手はウィルスで汚されていると考え、でもそれが粘膜に入らないようにすればいいんです。
ウィルスは、自分の手から口、鼻、目経由でしか入らないと考える。
もちろん100%ではないですよ。手自体にウィルスがついていなかったら一番いいんですけど。
でもそのルートが一番危ないと思われるので、そこを断つ習慣をつけ、それを完璧に常にやり遂げることだけ考えてみようということです。
2つ目は、
人と向かい合って近くで喋らない
ということです。飛沫感染予防です。
これはベクトルと距離の問題なので、ちょっと角度を正面にしない、普通よりちょっと離れたくらいで話すようにする、でも効果かなりあると思っています。
相手によってはやりづらい場合もある(超無神経な人とか)ので、感じ悪くならない程度でうまく。
油断した時にウィルスは入ってくると思うので、とにかく継続できることが重要なんだと思うんですよね。
みんながそれぞれの方法で意識を変え、生活のやり方を少し変えるだけでかなりウィルスの拡散は防げると思っているんですが、どうでしょうか。