ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

聖マリアンナ医科大学の調査の件について一言

こんにちは、コッカーマリンです。

 

2018年くらいから騒がれていた医学部入試の男女差別の件、聖マリアンナ医科大学のこのニュースがまた少し話題になりましたね。

www.huffingtonpost.jp

にしても80点差はヒドイですね。

そんなの1点差でせめぎ合う世界なのに、80点なんてえらいことです。

 

全く同じ土俵で戦ってない。

僕が医学部に入った頃より医学部ってどこも偏差値上がってるのに、これで落とされた女子学生がかわいそうすぎます。

www.cokermarin.com

 

この問題について ツイッターで見ていてちょっと面白いなぁと思った意見は、

「私立医大に入れるかどうか、という時点でもともと親の資産という不平等がある。女性だからという理由で不平等であっても別に問題がないのではないか?」

というものです。

ちょっとなるほどと思いました。

面白い意見です。

 

みんな医学部に行きたい、と考えているとします。

で、テストがあって選抜する、と。

でも通ってから入学金が払えなければその大学を受けることすらできないので受験できない。

純粋な能力の順に選抜できていないではないか、といえばそうですよね。

 

でも僕はなんとなく思うんですが、これって医療サービスの享受者、そしてそのコストの負担者である国民がどう思うかに尽きると思うんですよね。

 

平均的な医者のイメージって、先人の努力もあっていまのところ基本的に優秀で、まともな家の人で、清廉潔白な人が多い、というものだと思うんですよね。

だから患者さんは医者をある程度盲目的に信頼して、診察室で裸になれと言われたらなるし、痛い針も我慢するし、言うことを信じてくれるわけです。

 

現実、ほとんどの医者のやってることが実は大したことでなくても。

医者が基本的に全員Fラン大学出身だったらいやでしょう...

 

そこでこんな大きく下駄をはかしてもらって医者になっている人がたくさんいる、ってなって、医者は賢くて優等生だというパブリックイメージが崩れたら大問題です。

 

そういえば、恋愛医学会?の話題とかもありましたけど、ちょっと似てるなと思いました。

doctor99.tokyo

そう、すごく簡単にいうと医者みんなで医者のイメージちゃんと守らんとあかんということです。

 

聖マリアンナ医科大学とか東京医科大がやらかしたことは、医者のプロフェッショナリズムを毀損することだったのですね。

それがジェンダー問題・医者の働き方改革とちょっとかぶって騒ぎになりやすかったと。

もちろんネットが一気に情報を広めてしまうという点も重要。

 

金積んだら医者になれる、というイメージも駄目ですけどね、当然。

私立大学なら裏口入学なんて実際にたくさんあったでしょうけど。

 

「あのアホそうな私立医大出身ででボンボンの息子先生。。。裏口入学らしいわよ」

で毀損。

 

「男のお医者さんって、みんなテストでは低い点数だけど下駄履かされてるらしいわよ...女性の先生のほうが本当は優秀なんですって....!」

で毀損。

 

ということです。

ダブルでくると長期的には本気でパブリックイメージが悪くなるかもしれません。

 

そんな大げさな、って思う人もいるでしょうけどインターネット、SNSの影響を考えないといけませんよ。

 

私立医大の授業料が高いことに関して。

医学生が払う授業料で経営がなんとか成り立っている大学病院あるし、そういう大学病院がインフラとして役割を果たしていたり素晴らしい治療もなされていると思うと、無給医でなんとかやりくりしている某大阪のほうの大学等よりまともな感じもせんではありません。 

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 どっちにしても今は昔みたいに金積んだら医学部入れます医者になれます、という時代ではない。

医学部無茶苦茶人気ですから、いくら底辺医大でも結構偏差値高いですしね。

 

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こういう問題に対して、僕は医者が今度も今のパブリックイメージを保っていけるかどうかという点から注目してみています。

 

医者のツイッターながめていると、みんな社会の医者に対する信頼、というものにあぐらをかきすぎだと思いますね。