ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

他科をディスることがダメな理由

こんにちは、コッカーマリンです。

 

先日こんなことがありました。

 

いつもあんまり出血しないオペで結構出血して、結構バタバタしたんですね。

場末の病院なので、1000くらい出るだけで大騒ぎですよ。

患者さんも高齢なので血圧も下がる下がる....

 

ボルベン入れてネオシネジン持続投与しながら、血液のオーダーです。

いい加減な病院なので準備血なんてないし、A(+)だったけど病院に在庫はなし。

輸血部(*名ばかり、実際は検査部)に電話して聞いたら定期便なら4時間後、緊急でオーダーしてもなんやらかんやらで3時間後ですわ〜とかのんきなことを言っている。。

ちょっと目を離したら血圧50台になる状況やで...

 

と困りながらもう一回聞いてみたら、他の科でちょうどこれから使おうと用意していた血液製剤があります、一回譲ってもらえないか聞いてます、と言ってくれて結局それを回してもらってなんとかなりました。

執刀医はいい加減ですが口は出してこないタイプで、まぁとにもかくにも自己完結できてよかったです。

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よくインターネットでもなんでも、他の科のことを悪く言うタイプの人がいます。

麻酔科も控室で外科系の医者の悪口よく言いますよね。

でもよく思うんですが、今回の話のようなことがありえるのであんまり他の医者、他の部門のことを悪く言うのは良くないです。

 

その執刀医は周りがいろいろ手を回して輸血がなんとか間に合ったことに多分気づいてないです。いちいち「大変な状況です、あなたが血を出したからだ出血の予想が甘くて準備が足りなかったからだ」なんて言いません。

術者は手術に集中すべきです。

輸血部の人も他の科で使うはずだった輸血のことをちゃんと思い出して提案してくれたし、その科の先生も快くOKしてくれて、なんとかうまくいったわけです。

 

そう考えると、自分も実は知らされてないだけで、周りがうまく立ち回ってくれてうまくいったことがあるに違いないですよね。

自分の科のことならだいたいわかりますが、他科、他部門の人がいろいろやってくれることって見えにくい。

実は助けてもらっているのにそれに気づかず表面的なことをみてその科のことをディスるとか、むちゃくちゃアホだと思います。