こんにちは、コッカーマリンです。
トランプが日本に今令和初の国賓として来ていていろいろと話題と振りまいていますが、トランプがノーベル平和賞を取るに値する仕事をするのではないかという話です。
米中貿易戦争はアジアの眠れる虎、中国が本格的に台頭してきて世界の覇者たるアメリカから覇権を奪おうとするところまできたところでその成長に待ったをかけたもの、と解釈していいと思います。
あの人口であの成長率は普通に考えて驚異です。しかも一党独裁制というのは恐ろしい。普通の国ならいろいろ調整しないと前に進まない議論も全部とっぱらって前にどんどんすすめるというのは、このイノベーションの時代にとても有利に働いていると思います。
中国がアメリカに叩かれているのは日本が大東亜戦争のときにアメリカに叩かれたのとすごく似てると思いませんか。
「歴史は繰り返す」んですよ。
世界の歴史をみると、ヨーロッパの産業革命あたりまでは各地がそれぞれの地域内で完結していたのが、産業革命以降白人が世界を支配し始めたのだと思うんですね。
しかしあまり知られていなかった国の中に、日本という国があった。
日本という国は本当に特異な国で、開国して世界の歴史に突然出てきたと思ったらいきなり白人の一流の国並の力を持ってしまった。
自分たちと同じような国が征服しようと思っていた地域の中から出てきてしまった。
これは彼らには本当に衝撃だったと思います。
白人たちは多分あのままいったらインディアンを虐殺したみたいに、アジア人なんて全部殺してしまったらいい、奴隷にしてしまったらいいと思ってたんじゃないでしょうか。それくらい下に見ていた。
アジアの中で唯一恐れていた中国があの当時あの体たらくで、すごく弱いのがばれてしまっていましたから。
そこからそんな国が出てきて、太平洋戦争で親分のアメリカが徹底的に叩き潰したわけです。
民間人を大量虐殺した連日の空襲とか、原爆とか、東京裁判、戦後教育、どれをみてもその叩き潰し方は凄まじかったと思いますが、白人のアジア人に対する差別意識というのもとてもよくわかります。
中国はあの頃弱かったので、全然ダメだったわけですが、鄧小平というすごい政治家が一人いたために、これだけ発展してしまった。
社会主義の国がこれだけ発展するとは、アメリカも計算外だったのではないでしょうか。
アメリカ、というか白人達は次は1940年代に日本を叩き潰したように、今その中国を叩き潰そうとしているわけです。
アメリカと中国が本当に世界の覇権を争っているとしたら、今回の貿易戦争くらいで中国が言うことを聞き、世界のNo2として安定して今後もわきまえるようになるのはとても考えにくいことです。
いつだって歴史をみているとこんなときは武力を使った戦争という手段でしか決着しないですから。
それをトランプは押したり引いたり、世界の世論も味方につけて経済戦争だけで中国に言うことを聞かせようとしています。
大国同士の戦争なんて何十年も起きていません。
ソ連との冷戦は戦争をせずに勝利しましたが、社会主義政権の限界でソ連が自ら崩壊したという面もありました。
今の中国は自滅するまでいきそうな感じもないし、かなり手強いと思うんですよね。
その中国に、いくらめちゃくちゃな手段であってもとにかく戦争という手段を使わずに勝利できれば、これはノーベル平和賞に相当する成果だと思います。
やり方が汚いとかむちゃくちゃだとか、そういう面は問題ですけど、中国も大概ですし、とにかく戦争を起こさないのが一番重要です。
中国に目の前で相対する日本の重要性は相変わらず高まるばかりです。
来日しているトランプが、やたら安倍首相と仲がいいのは単に個人的に合うとかいうこと以外に、日本の重要性を理解しているからでしょう。