こんにちは、コッカーマリン(@losgenedoctor)です。
Dr.Kのこの記事m3で読みました。
私も昔、インデックス投信の僅かな手数料の差を調べ、より低い信託報酬のものを積み立てていましたが、投資効率の悪さに気付きました。
— インヴェスドクター (@Invesdoctor) 2019年4月6日
インデックス投資では資産はさほど増えない | Doctors LIFESTYLE | https://t.co/2WdRB58Nhv https://t.co/TMtokjv3aS
一部改変した内容です↓
不動産投資は投下資金が大きくリスクも大きい、株式やFXは値動きが激しい、ということでインデックス投資信託を買う医師が多い気がします。
インデックス投資信託というのは、そんなに難しいものではなくて、ある領域全体に投資するという意味です。指数のことをインデックスと呼びます。日経平均株価もダウ平均株価もインデックスです。
たとえば、日経平均株価全体に投資する場合、日経平均株価連動型のインデックス投資信託を買います。原油に投資するインデックス投資信託もあれば、世界全体の株価に投資するインデックス投資信託もあります。
インデックス投資信託のよいところは、リスクがさほど高くないということです。リーマンショック級の暴落が起これば無傷ではすみませんが、個別の企業の株式よりは値動きがゆるやかです。当たり前です。投資信託というのは複数の企業に投資しているのと同じであるため、分散投資ゆえに値動きは抑制されるからです。
インデックス投資信託の悪いところは、よくわからないところです。日経平均株価に連動するインデックス投資信託にはいくつもありますが、じゃあ、どういう仕組みで連動させているのか、どの企業の株式が何%組み込まれているのか、どのくらい手数料がとられるのか、いまいち初心者にはわかりにくい仕組みになっています。
それなのになぜ医師に人気なのかというと、インテリっぽいからです。ただそれだけだと思っています。
私はiDeCoで外国のインデックス投資信託を積み立てていますが、どの銘柄が何%くらい含まれているのかよく分かっていません。とりあえず、新興国株式というハイリスクなものに投資するほうが、税金がかからないメリットの享受が大きいと思ったからです。額が大きくないので、そこまで理解しなくてもよいとすら思っています。
安全とされる先進国のインデックス投資信託は、市場平均と何ら成績が変わりません。そのため、銀行預金よりはマシ程度の位置づけになっており、実はさほどたいしたことをしているわけではないのです。
投資信託というのは、運用の専門家(ファンドマネージャー)が「この銘柄に投資しよう」と決めて、知識のない我々がそれに乗っかっているだけに過ぎません
しかし誰かの知識に乗っかるのなら、市場平均と変わらない投資先よりも、リスクをある程度とって敏腕ファンドマネージャーに資金を委託するほうがよいです。
その通りです。
たとえば、レオス・キャピタルワークスのひふみ投信は、藤野英人さん率いる有名ファンドが運営している投資信託ですが、私が2012年に積み立ててからすでに基準価格は4倍近くになっています。毎月積み立てているため、累積投資金額は900万円ほどで、現在それが1,800万円の価値に到達しています。
レオス・キャピタルワークスは、運用報告も手数料の話も何もかも説明してくれますし、透明性が高い。私が投資信託に投資するならそういうところを選びたいですね。
インデックス投資信託だと、確かに安全性は高いのですが、ほとんどお金が増えません。日経平均やTOPIXと連動するだけで、何の面白みもない。しかも、誰が運用しているのかイマイチわかりにくい構造になっている。
でも、「オレ投資しているぜ感」が満載なので、医師に人気なのだと私は思っています。10年投資してきた私ですらイマイチよくわからない投資先なので、投資に興味のある医師が最初の投資先としてこれを選ぶ理由はそれしかないと確信しています。
別にインデックス投資信託への投資そのものを揶揄するつもりはありません。ただ、「銀行にすすめられたから」「外貨預金ってなんかカッコイイから」「不動産投資しているって言ってみたい」といった感じで、なんとなく見栄を張って始める投資ほど危ないものはないと思っています。
大きな資金を投じるなら、必ず髄の髄まで理解して投資してください。
(記事より)
Dr.K先生(≒@Invesdoctor先生)は尊敬しているしいつも参考にしているんですが、この記事の内容はあまりに。。。と思わざるをえませんでした。
インデックス投資信託の悪いところは、よくわからないところです。日経平均株価に連動するインデックス投資信託にはいくつもありますが、じゃあ、どういう仕組みで連動させているのか、どの企業の株式が何%組み込まれているのか、どのくらい手数料がとられるのか、いまいち初心者にはわかりにくい仕組みになっています。
それなのになぜ医師に人気なのかというと、インテリっぽいからです。ただそれだけだと思っています。
インデックス投資が実はよく実態がわからないのにインテリっぽいからみんな投資してるんだ、といいますがそんなことはないでしょう(笑)
投資というのは実にいろいろありますが、長期投資の一つの解として「インデックス投資」は投資の世界でも認知されていると思います。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」と「敗者のゲーム」はインデックス投資をすすめる2大名著であり、その内容を理論的に否定するのはどんな投資家にとっても困難なはずです。
インデックス投資をするのにETFを買うか投資信託を買うか、その2つのどちらのやり方をとるのかは賛否両論あると思いますが、少なくともどちらが完全に正しいというのはない。
なのでeMaxisSlimシリーズのような低コストの投資信託を何も考えずに買うのが勤務医くらいにはちょうどいいのだと僕は考えます。
インデックス投資信託だと、確かに安全性は高いのですが、ほとんどお金が増えません。日経平均やTOPIXと連動するだけで、何の面白みもない。しかも、誰が運用しているのかイマイチわかりにくい構造になっている。
インデックス投資は儲からないと断言してしまっておられます。
例えばインデックス投資で年5%のリターンがある(←これは前提としては問題ないはずです)として、月10万円を25年間積み立てるとします。医者なら可能でしょう。
計算すると投資合計金額が3000万円に対しリターンが2881万円、合計5881万円になると計算できます。
Dr.Kのように10年足らずで500万円を4.5億円にしたような人にしたら「ほとんどお金が増えていない」ということになるんでしょうが、「利回り」という言葉すら正確にわからないほとんどの医者にとって、投資にとりあえず回した分が定年くらいになったらほぼ確実に2倍になりますよ、という話はそんなに悪いことでしょうか。
インデックス投資のいいところはリスクが低いことであるというのは実は語弊があって、20年くらい投資したあと21年目にリーマンショックみたいなのがあったときにそれまでの利益を全部吐き出しちゃう可能性があるんですよね。それはつらい。個別株やってたらもっとひどいことになりそうですけど。
僕がおもうインデックス投資のいいところは、投資をやっているという感覚を忘れられることなんですよね。それ大事です。個別株やってると普通の人は昨日買った株が今日どうなったか、決算どうだろう、いろいろ素人が考えてもあんまり意味のないことを考えてしまう。10%、20%くらい簡単に上げ下げするので、耐えきれなくなって手放してしまうんですよね。20%も下げたら短期的にはすごく割安になっていることが多いので大きな反発が期待できると普通は考えていいんですが、6ヶ月とか先に反発したとしても大抵みんなそんなに耐えられないんですよ。
俗にいう「市場から退場」というやつです。一番ダメなやつです。
インデックス投資なら、さっき書いたみたいに21年目にひどいことになっても、忘れてさえいたらもう5年くらいたったらそんなことなかったかのように元に戻ってるんですね。
というかむしろその低迷した5年間に積み立てた分が最終的なリターンを押し上げてくれくれる、ということまで期待できます。
とにかくインデックス投資してたら、投資してること忘れるので知らない間に戻ってるんですよね。それがいいんです。
Dr.Kはリーマンショック後に日本株の個別投資をはじめていて、アベノミクスで一気に資産を増やしたようですが、それは
- 銘柄選択のセンスがいいこと
というのは間違いないですが、
- 運が良かった
- 株を始めた時期がたまたま良かった
ということは絶対にあります。
10年で100倍近くのリターンを実現したとしたら自分の「ウデ」を過信してしまうのはしょうがないでしょう。しかしこれだけ世界中で株が割安とはいえなくなってきている今の時期に、自分のやり方をすすめ(もちろん自己責任だとは申し添えるでしょうが)、インデックス投資を否定するような記事を書いてしまうのは、正直?と思ってしまいました。
なんか「若さ」が見えましたね。
僕が好きな投資家水瀬ケンイチさんは、リーマンショックをばっちり経験されていますが、この方はインデックス投資をすすめておられます。
普通の人が投資でお金を増やすなら、コッカーマリンは「寝かせて」増やすほうが安全だと思います。