こんにちは、コッカーマリンです。
「僕が医師をやめるまで」というブログがあります。
医局を辞めたとある先生のブログですが、こんなエントリーが目に止まりました。
このなかで、
「散々こき使われたのに、感謝という2文字は目に思い浮かぶ」
という部分があります。
ぼくも医局を脱藩した一人なのでわかるのですが、医局にもともといて思うところあって辞めた人、というのは往々にして医局の良いところも知っています。
医局にいるとやはり人格的に素晴らしい上司もいるし、臨床でも大変勉強になる高い能力をもった人がいます。
というか結局医局にしか高い能力をもった医者というのはいない、というのが現状だと思います。
フリーランスで超絶技術を持った先生、しかも親切に教えてくれる、なんてのはほぼ存在しない。
最初から医局に属さない、いちおう属していたけど大学病院みたいなところで何年かガッツリやったことのない医者みたいな人は、医局に属することで得られる経験というものがどんなものか分かっていないので、話していてもちょっとズレてるなと思うときがあります。
よく考えると、僕のような医局脱藩組というのは、医局のいいところどりなのかもしれません。お世話になったのに、自分が医局の本当の屋台骨になるところは回避したわけですよね。
そういう批判があれば、すみません、という他ないです。
もちろん「医局なんてオワコン組織は支えるに値しないからそれでええんじゃ」という反論も内心ないわけではないですが、やはり医局というものがちゃんと存在していることは日本の医療にとっていろいろと重要なことなのではないかとも思います。
「自分はいいとこ取りをして、自分の生き方でいく」
一方それはそれで全く問題ないとも思います。社会人として問題なくやっていればそれでいいわけです。
とどのつまり、自分の人生は自分しか真剣に考えてくれませんからね。