ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

トランプはどこまでやるのか、中国共産党は終わってしまうのか

こんにちは、コッカーマリンです。

 

米中貿易戦争は終わる気配をみせません。

jp.reuters.com

 

アメリカから中国への関税攻撃はいま第二弾までが実際に行われているわけですが、第三弾が9/24から追加される予定です。第三弾が発動されたら中国も対抗します、というニュースですが、規模はアメリカ側からのものに大して半分以下、上乗せされる税率も当初より縮小、と中国の明らかな「負け」が見えてきています

 

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マーケットももうそれを織り込んできていて、米中貿易戦争が激化するニュースが出てもあまり反応しなくなってきました。

 

アリババグループのジャック・マーの引退などもあわせてみていると、中国共産党のこれ以上の拡大はもう難しいのだろうと思いました。

賢いジャック・マーはもう、中国共産党の支配する中国に見切りをつけたのでしょう。

 

「中国共産党」といったのは、中国と中国共産党を切り離して考えるべきだと思うからです。

ここ20年ほど中国は急激に拡大し、それは共産党一党独裁がいい方向に働いていた面があります。

現場でいろんな意見の対立が合った場合、それを調整しているうちに製品の開発などに時間がかかりスピード感が失われてしまいますが、リーダーがしっかりした方向性を理解している人なら、その人の言うとおりにすればいいのですばやく動けるからです。

 

成功した習近平は党代表の任期の撤廃などをはじめとした自身の皇帝化をすすめてきました。一帯一路構想もこのままうまくいき、また世界の中心に中国が上り詰められると夢想していたのでしょう。

 

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しかしそのやり方は日本の尖閣諸島への行動をみていれば分かるように、覇権主義的で今の世界では結局受け入れられないものでした。

アフリカへの支援も日本が行ってきたものとは全く違い、戦争せず国を支配する目的で行われています。中国共産党が思い描いているようにはうまくいかず、おそらく全体として失敗に終わりそうです。

wedge.ismedia.jp

 

民主主義でない国家体制の最大の問題点は、「独裁」です。

独裁者が反対派を粛清する、みたいなわかりやすい欠点だけではなく、うまくいっているときはいいけど悪い方向に向いた時に国家体制そのものが崩れてしまうおそれがあるからです。

習近平、中国共産党が進めてきたやり方が今世界を支配する白人のボスにNOを突きつけられたわけですが、中国の中で強大な力を持つ習近平、共産党がどう動くのでしょうか。習近平以外の権力者で、共産党のやり方をうまく転換させる人物がでてくるでしょうか。運良くそういう人物がでてこなければ一気に中国は思いもよらない形で崩壊を迎えるかもしれません。

 

やはり白人が支配する世界秩序を有色人種が戦争以外の手段で変えることは不可能なのでしょうか。そう考えると一抹のさびしさもありますが、中国に支配されるくらいならやはりアメリカの下にいたほうがまし、というのはみんな思うことでしょう。

 

今の中国をみていると、太平洋戦争前の日本を思い出してしまいます。

 

diamond.jp

太平洋戦争前、日本はフランス、イギリス、アメリカなどのブロック経済に苦しみ、苦肉の策としてアジアを植民地にすべく太平洋戦争に突っ走ってしまったという面があります。石油だけはなんとかアメリカからずっと買えると盲信していて、そこへ石油の全面禁輸という対応をされた時に真珠湾に突撃するしかなくなったわけですよね。

 

今の中国も急激な経済成長をささえているのは好調な貿易、自由経済であるということを考えると、高い関税で「ブロック」されてしまえば急激に行き詰まってしまうのは目に見えています。

もちろん関税をかけているのはアメリカだけですし、今の中国がそこまで追い詰められているわけではないと思いますが、急激に伸びてきた新興国が白人様の逆鱗に触れた瞬間叩き潰されるという様をみていると、やはり歴史は繰り返すのだなぁと思ってしまいます。