こんにちは、コッカーマリンです。
職場用にこれを買ってWIMAXのルーター(USB-C)とiPhoneⅩ(Lightning)とSoundcoreのワイヤレスイヤホン(micro-USB)を充電する体制を作ろうとしたのですが、
はじめうまく給電ができず、いろいろ試してようやくできるようになりました。
その過程でiPhoneとかiPadの充電についてあんまり知らないことに気付きいろいろ調べました。同じ電源からきてるケーブルつかってるのにiPadが全然給電できないこととかありますよね。あとMacbookのUSBからiPad充電できないとか。
そもそも電気についての基礎知識として
W(電力)=V(電圧)×A(電流)
というのを知っておきたいです。
日本の電源タップは100Vと決まっています。海外はたいていどこでも220Vくらいなので日本は低いわけですね。電流は15Aまで、というのが一般的です。
なので一つの電源タップで同時にできる仕事量(電力)は1500Wまでとなります。
クーラーは8A×100Vで800W、電子レンジは15A×100Vで1500W、ドライヤーは12A×100V=1200W、テレビは2A×100V=200Wという感じです。使う時間までこれに加えた数値が実際の電力消費量になるということですね。
電源タップにはコンセントを挿すわけですが、タコ足のケーブルであれアダプタであれ、絶対にケーブルに○V、○Aって書いているはずです。タコ足のケーブルは125V、15Aという感じでかいていて、つまりそこでは電圧なり電流を落とさない、という意味ですね。精密電子機器のアダプターは対応する電子機器に合わせて"減圧"みたいなことをそこでしています。
iPhoneアダプタ 5V×1A=5W
iPadアダプタ 5V×2.1A=10.5W
USB-TypeA 5V×0.5A=2.5W
USB-TypeC 5V×1.5A=7.5W or 5V×3A=15W
USB-TypeC PD 20V×5A=100W
何らかの電子機器とかUSBコンセントとか、何かしらUSBの穴があればがあればそこにケーブルさしてiPhoneって充電できますよね。でもそれが一般的なUSB-TypeAの場合、2.5Wでしか給電されません。
もともとiPhoneのようなバッテリーが大きいスマートフォンは早く充電できるように5Wで設計されているので、実はiPhoneに付属でついてくるアダプタ以外で充電すると時間がかかるんですね、単純にいって二倍。
iPadはさらに10.5Wで充電するように設計されているので、もしiPhoneのアダプタで充電すると2倍の時間がかかってしまうことになります。普通のUSBアダプタから充電した場合、4倍かかるというか電流の問題でそもそも充電ほぼできません。
USBTypeCの場合、データ転送速度が早いだけではなく給電速度も早いです。
そのなかでもUSB-TypeC PDという規格があり、これが俗にいう急速充電のことです。
上にかいている"100W"というのは機器によっては最大そこまで対応しているということで、iPadの場合
15V×2A=30W
となる設定になっているそうです。これでも通常の3倍近くの給電速度になるということですね。
対応している、というのはiPad自体もそうですし、アダプターもケーブルも全部が対応している必要があります。家の中だけでなくいろいろな場面で電子機器の充電ってすると思いますが、100Wもの電力を安全機構なしで使えるようにすると発火問題などが起きるかもしれないからです。ただし、iPhoneの場合、アダプターが30W対応のものであればケーブルは対応している必要はないとのことです(アダプターだけで電力量の制御は担保されているということ)。
スマートフォンのバッテリーの増大に合わせて、今後はUSB-TypeC PDが主流となっていくそうです。基礎的なことは知っておきたいですね。
そういうことを知っていると、この記事の意味などがよく分かるようになりますね。