ロスジェネ勤務医の資産形成ブログ

ロスジェネ世代麻酔科医師のコッカーマリンです。資産形成や日々のことについて感じたことを書き綴ります。

私立医大の財務諸表を調べてみました。東京医大は頑張っている。

こんにちは、コッカーマリンです。

 

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東京医大の女子学生点数調整問題まだ盛り上がってますけど、ふと私立医大の収支ってどうなっているのか興味が出てきたのでいくつか調べてみました。私立の医学部の授業料が高いのは有名ですが、実際それって大学の収入のなかで本当に必要なのでしょうか?平成28年度の財務諸表をみてみました。

 

学生生徒等納付金

寄付金

経常費等補助金

医療収入

教育活動収入計

東京医大

45(億円)

10

26

753

856

日本医大

65

6

43

752

903

兵庫医大

76

8

24

390

519

大阪医大

91

6

23

350

464

金沢医大

52

7

15

205

288


学生生徒等納付金
っていうのはいわゆる授業料ですね。日本医大は日本獣医生命科学大学、兵庫医大は兵庫医療大学、大阪医大は大阪薬科大学の分も入っているので多めですが、東京医大と金沢医大は単科大学なので医学部の学生の授業料だけでこれだけあるということです。

経常費等補助金というのは国庫からでる補助金です。結構あるんですね、、

医療収入は付属病院からの収入ですね。

学校法人なので教育活動収入というのが事業収入と別に報告することになっているようで、これが病院と医学部から入ってくる収入の合計金額だと考えていいと思います。

 

これをみていると学生の納める学費は決して全体の収入からみたら決して少ない割合ではないなぁと思いました。それぞれ数億くらいしか経常収支のプラスが無い中で、学生の授業料が全部国公立くらいになったら経営大変でしょう。

 

現状、医学部に行かせて医者にすれば将来安泰だと思われているのでいくらお金を積んでも子供を医学部に入れたい人たちがいて、一方でその高い授業料や寄付金で経営が成り立っている私立医大がある、需要と供給がピッタリ合っているわけですよね。裏口入学とか受験生の属性で不公正なことをやるというのは論外ですが、医学部に入るのにお金がかかる、というのはこの先もずっと変わらないと思います。